2011年12月20日

橋本市長とボディガード


橋下徹市長(42)は19日午前、“改革の本丸”と位置づける大阪市役所に初登庁した。そこで、気になるのがボディガード(身辺警護)が着いているかどうかだが・・・

知事であれば、警察のSPが着いていたと思われるが市長となると、警察のSPは着かない。

しかし、今の橋本氏の状況から考えると、ボディガード(身辺警護)を着けないわけにはいけない。従って、民間の警備会社に依頼するしかない。そこで問題となるのが、ボディガード(身辺警護)の実力である。

テレビにもボディガード(身辺警護)らしい人達が映っていた。なぜ、「らしい」と表現するかというと、どう見ても経験のあるプロの動きではないからである。

まず、気になったのが、橋本氏とボディカードの距離である。その距離はマニュアル通りの距離だと感じた。その距離は、具体的に「○○m」と決めることはできない。なぜなら、警護対象者とボディガードの距離は、すべて「危機評価」に基づいた距離となる。

周囲に何の脅威もないようであれば、ボディガードは警護対象者のプライバシーを守るために距離を開けることもある。逆に、周囲にすぐにでも起こりそうな脅威があるようであれば、いつでもボディカバー、現場回避できるようにポジショニングする。

ボディガードの能力で守れることのできる距離とは、そのボディガードの訓練度、経験、状況観察力、状況分析力、行動計画力、行動実力で変化する。つまり、優秀なボディガードほど。警護対象者との距離を広くあけることができる。

逆に、経験が浅く、状況観察等の能力に欠けるボディガードほど、警護対象者のすぐそばで警護したがる。これは、何かあった時に警護対象者を守る自信がないためである。

しかし、ボディガードの能力で守ることのできる距離とは、ボディガード個々の能力によるものだけではない。警護対象者は常に動き回るので、周囲の環境や状況は変化し、危険度、脅威も刻一刻と変化する。ボディガードの能力に加え、変化する環境に対し臨機応変に対応して、その距離を調整できなくてはならない。

何が言いたいかというと、映像から判断すると、ボディガード一人一人の行動が周囲の環境や状況に臨機応変な対応ができていないと思われる。

また、映像には多くのボディガードの姿が映っていたが、狭い空間しかない建物の中に入るには、ボディガードの人数が多すぎである。多分、建物の中には、ボディガード以外のセキュリティ要員の配置はされていないように思われる。

もし、配置しているのであれば、映像に見る人ボディガードの人数は必要はない。直近に着いているボディガードチームが到着する前に、現地の安全確保を行う先発隊が待機していれば、あれほど多くのボディーガードが建物の中に入る必要はなくなる。

大きな警備体制を作る場合、「プロテクティブ・ゾーン」よと呼ばれる安全なゾーンを二重、三重と作る必要がある。つまり、ボディガードが作り出す、警護対象者周辺のだけの小さなセフティ・ゾーンだけではなく、もっと空間を取り、安全なエリアを増やさなければならない。

もう一つ、言わせて頂くと、ボディガード一人一人が自分の「オブザベーション・エリア」を理解できていない。「オブザベーション・エリア」とは、どの範囲を誰が責任をもって監視するか、ということである。ボディガードが何人いたとしても、すべてが同じ方向を向いていては、監視エリアに見ていない部分(死角)ができてしまい、セフティ・ゾーンにセキュリティの穴が空いてしまう。

今回、ボディガードにあたった人達の行動から伺えることは、各ボディガードが、お互いのポジションや視線、視野を意識し合い、常に死角のないよう、お互いに意識し合うことはなかった。これは、同レベルの訓練を受け、多くの経験を積んでいる仲間でないと安心して自分の見ていない場所を任せられないはずであるから、チームとしての経験が少ないのではないかと察する。

また、安全が確保されている場所にも関わらず、(廊下)多くのボディガードを引き連れることは、問題が起きた時には混乱を招く必要もある。(経験を積んでいれば別だが)単なる「烏合の衆」になる。やはり、ここでも臨機応変さに欠ける。

このことを意識していなければ、ボディガードが何人いたとしても一人でやっていると同じである。また、そのような行動は、チームや警護対象者の危険度を増大させることに繋がる。

最後に一言、今回の状況は、橋本氏の市長としての初登庁であり、「晴れ姿」をお披露目する場所でもある。橋本氏が一番目立たなければいけない状況でもあった。しかし、ひと際、目立ったのは多くのボディガードの姿である。いくら、「ハイ・プロファイル」な警備体制が必要だったとはいえ、時と場所を考える必要があったと思われる。

ボディガードの仕事は、警護対象者の命だけを守っていればいいわけではない。対象者の社会的地位や名誉も守れてはじめて仕事が完結する。それらを含めて考えると、決してプロとしてのボディガードの行動ではなかった断言できる。

しかし、これが日本の警備会社の実力の現状である。

このような、無計画と思われる警備では、これから迫りくるである危機に対して対応ができないと思われる。映像だけ見ていても、警備の甘さやボディガードのレベルの低さを垣間見ることができる。

プロが見れば、(セキュリティのプロやテロリスト)一目瞭然、いつ、どのような場所で奇襲をかければ良いか、どのボディガードがセキュリティの穴をあけやすかは理解できてしまう。一流のテロリストが狙いを定めるターゲットは、警護対象者だけではなく、その周りで目障りなボディガードである場合も多い。

なぜなら、目障りなボディガードをさえ始末してしまえば、あとはゆっくりと始末できるからである。

これから、橋本市長がやろうとしていることは本人も口にする「改革」であります。改革には危険がつき物です。改革を目指した人達の末路は歴史が物語っています。

だからこそ、橋本市長に対するセキュリティは最高レベルにする必要があります。今のセキュリティレベルではリスクが大きすぎますよ!

橋本市長!

自分を守ることができなければ、市民などを守ることは到底できませんよ!

まずは身の回りの安全を完璧にしてから、改革に取り組もうではありませんか!!!


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2011年12月14日

ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その10 


ボディ・ガードがクライアントの安全を確保するうえで特に大切なのは、クライアントがどのようなリスクを背負っていたとしても、通常通りの生活を送ってもらうことを考え行動をします。

自分自身や愛する人たちの身の安全が脅かされたりすると、クライアントはもはや幸せではなくなります。よって、安全というサービスの観点からクライアントが常に快適に安心して過ごせることに力を注ぎます。

クライアントが自宅で過ごしている間も会社にいる間も、そしてあらゆる場所で安全が考慮されています。時には、自治体の規制を上まるほどの繊細な配慮が、交通システムやホテル、レストランなどにおいても見られます。

よって、ボディ・ガード一人一人の行動が重要になってきます。少し考えてみて頂きたい。いくら生命を守ってくれると言っても、恋人でも家族でもない人間がプライベートに土足で入ってくるわけですから、少なからず煩わしさがあるはずです。

この答えがまさに、クライアントからボディ・ガードに求められるものである。当然ながらボディ・ガードは、セキュリティのプロフェッショナルであり、セキュリティの仕事の中でも最高峰の位置にある。しかし、クライアントに不快を与えるようであれば優秀なボディ・ガードとは言えない。

一般的にボディ・ガードは近寄りがたい存在に思えるが、優秀なボディ・ガードほど、普段は穏やかで礼儀正しい「紳士」である。彼らは友人としてもそばにいるだけでも心地よく思える人間性を持ち合わせている。

ボディ・ガードのサービス業としての基準

1、プライバシーの尊重(守秘義務)
プライバシーやクライアントポリシーを尊重する。法律や生命に関わる治療で求められる場合を除き、すべての個人情報及び医療情報の秘密を保持する。

2、敬意
クライアントの個性、信仰、権利、要求に敬意を払い、思いやり、心配り、忍耐を重視した環境をつくる。

3、チーム・ワーク
チーム間の効率的なコミュニケーションが、顧客の満足感に繋がる。従って、リアルタイムで正確、完全な情報をチームメイト及び関係者に伝える。

4、品位、名誉の確立
プロフェッショナルとしてふさわしい行動をしなければならない。ボディ・ガードの行動でクライアントの品位や名誉を汚すことはあってはならない。自分に対する誇りと他者を尊重する気持ちを忘れずに接し行動する。

5、共通認識(共感)
クライアントとその家族、関係者、同僚、医師、その他全ての人に対して、それぞれの考え方や個人的な事情などを理解するように勤める。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その9


ボディ・ガードもサービス業も同じですが、共通して言えることは「相手の立場になって物事を考えることができるかどうか」である。ボディ・ガードの場合、クライアントに対してだけではなく、「襲撃者、チーム・メイト、周囲の人達など、自分に関わる全ての人達に対して言えます。

自分やチームのとっている行動などを、客観的見る習慣を身につけ、常に多角的評価を繰り返し改善していくことが必要です。自分がクライアント(客)だったらどう感じるか、何を求めるか、自分がチーム・メイト(同僚)だったらどのような反応をするかなど、相手の立場になって物事を考え行動することはボディ・ガードにとって必要不可欠な行為なのです。

誰もがそうですが、慣れないうちは「視覚」にとらわれた判断をしてしまい、特に緊張すると視点が一点に集中してしまい、起きている現象そのものに注目し過ちを犯しやすくなります。見るという行為は(視覚を用いた判断)あくまでも「何かを見る」ことに限定されます。

そのため、「見る対象」と「見られる対象」の二分化が起こり、こちらの認識と脅威(相手)とのあいだにズレが生じます。見た映像を自らの枠組みで考えることはせず、現状を瞬時に把握し適切な対応する必要があります。そのためには多角的な感性が求められます。

感性は、頭で考えるのではなく、心で感じ取っていくことが大切です。理知的な感性、心配りの感性、気配りの感性、思いやりの感性などです。物事を考えるとき、多くの人は理論的思考を中心に「目標」を描き、それに向かって努力しますが感性を用いることにより自分の進むべき道を心で感じ取っていきます。

多角的な感性としては「触覚」があげられます。視覚のように二分化が行われることなくがありません。「視覚」は何を見るかに限定されますが「触覚」は「どのように感じるか」という感性に変化します。

この感性を高めるには、視覚で見たことを判断するという今までの思考サイクルを根底から覆すことが求められます。例えば、陶芸品や絵画などの美術品も、ただ見るだけではなく、目を閉じ視覚を遮断し指先で触れ感じてみることが必要です。

また、「聴覚」という感性も大切です。ポイントは「何を聴くか」ではなく「どんな音を聴くか」「どのように聴くか」です。例えば、音楽を聴くときにも、ただ聴くだけではなく、空気を伝わってくる音を肌で触れて感じてみます。

目を閉じ、自分を中心に意識を前後左右、90度ずつに仕切り、前方、右、左、後方の順番で別々に聴きます。次に、前方と右、背後と左といったように区域を組み合わせ聴きます。

このように、感性をはトレーニングによって磨かれます。本物の美術品や本物の音楽、本物の料理、日本文化や外国の文化に触れ洗練された雰囲気を感じることによりこれらの感性が磨かれます。そして、感性を磨くことにより、お客様の「特別な気持ち」がわかるようになり、こちらがするべきことがわかってきます。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その8


ボディ・ガードの世界では、通常はクライアントが主導権を握っていますが、クライアントの命に関わるような特別な状況ではボディ・ガードが主導権を握ります。契約のさいにも、それに伴う内容が書かれており、それに従うことができなければ依頼は受けないようにしています。

よって、私自身もクライアントから何かを頼まれたときには絶対に「NO」とは言わないように心がけています。「NO」とは言わない代わりにクライアントにとって最適な別案を提示するようにしています。今までこの方法で断られたことは一度もありません。

しかし、多くのボディ・ガードは「ご主人様と召使」のような関係になっている場合が非常に多いのです。そこには、お金を払っているというクライアントとお金で雇われているボディ・ガードの関係が自然に成り立っていからだと思いますが、それにしてもボディ・ガードらしくない振る舞いをしている人が多く見られ情けない限りです。

サービス業においてもボディ・ガードの世界においてもお金を払っている顧客や依頼者はわがままであり、無理難題を押し付けてくるのは日常茶飯事です。しかし、それにどう答えるのかがプロなのです。ボディ・ガードはクライアントにどのような無理難題を押し付けられようが、クライアントの身体や生命を守ることが使命である以上、「全てを受け入れた上で最善を尽くします」そこには決して「NO」は存在しません。

しかし、そこには、常に「ガード・ポリシー」と「クライアント・ポリシー」が入り交ざり葛藤しますが、そのような状況下においても適切な判断をしたうえでクライアントを守らなければなりません。それが、ボディ・ガードに与えられた使命とも言えます。

「NO」を言うのはとても簡単ですが、できないことをやりとげるのがボディ・ガードの任務です。例え、どのような手段を使おうが「やるべきことをやるだけ」です。全ては結果です。

サービス業においても、「NO」を言う前に他に別な方法がないかを考えることが、さらなるサービスに繋がり、結果、お客さまにも喜ばれ、それがリピートに繋がり、そして売り上げに繋がるはずです。

私も仲間にも「そこまでやる必要はないだろう・・・業務を外れている・・・」と言われますが、そこまでやるのがプロだとカッコよく答えています。誰もが経験を積めば積むほど、自分にも余裕ができ、大きな視野で物事を見れるようになります。初めのうちはクライアントだけしか見えないため、行動がぎこちなくなります。

しかし、余裕ができ周囲を見ることができれば、クライアントだけではなく、周りの人達にも、自然と「気配り」や「心配り」ができるようになるものです。そうすれば、「NO」と言う必要がなくなり、全てを受け入れることができるのです。

「全てを受け入れる」ことができるようになれば、ボディ・ガードのプロの域に達することができるはずです。しかし、勘違いをしてもらっては困ります。本業はボディ・ガードであることを忘れては、単なる「YES マン」になってしまい、本当の召使になってしまいます。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その7


ボディ・ガードにとっては情報が命とも言えます。サービス業でいう「ニーズの先読み」をするにあたり、クライアントから事前に情報を収集することは先に述べました。しかし、誰にも内緒にしておきたいことはあるものです。

当然ながら、ボディ・ガードといっても他人には変わりがないので話したくないことや知られてほしくないことはたくさんあります。しかし、このことがクライアントが危険に巻き込まれるきっかけともなりえるのです。

ボディ・ガード仲間から聞いた話です。その依頼人には愛人と思われる女性がいました。当然ながら、そんなことボディ・ガードにはなかなか話すことはできません。しかし、ある時ボディ・ガードには内緒で行き着けの飲食店で会っているところを脅威対象者に見つかり大変なことになってしまいました。

夜中に依頼者から電話があり、大変なことになってしまったので急いで来てほしい。お店は特定できていたので、駆けつけてみると、依頼者と見知らぬ女性、そして脅威対象者とその仲間と思われる人物が2名が、大事には至らなかったが、もう少し遅かったらどうなっていたことやら。

しかし、事前にボディ・ガードがこのような情報を収集していたとしたら、このようなことに巻き込まれることはなかったでしょう。これは完全にボディ・ガードのミスでもありますが、情報を全て開示しなかったクライアントの責任でもあります。このように、守る側と守られる側が互いに協力しなければ全ての危険を回避することは不可能となります。

このように、クライアントが全ての情報を開示してくれるとは限りませんので、如何にして隠された情報を探り出すかもボディ・ガードのテクニックになります。サービス業で言えば「顧客の隠されたニーズの引き出し方」に当たるわけです。

与えられた情報から推測し、隠された情報を引き出す。手法としては、ホット・リーディング(事前に下調べした情報)やコールド・リーディング(事前に下調べなどをせずに、その場で情報を得る)といった手法を使い情報を探ります。しかし、そこにはクライアントとボディ・ガードの間に信頼感がなければ、情報を得ることは難しいと言えます。

考えても見て下さい、会って間もない相手に大事なことや内緒のことを気軽に話すでしょうか。互いの「信頼関係」が生まれていなければ、何を言っても信用されないばかりか、言っても主張(助言)は通りません。しかし「信頼関係」を築けば主張(助言)が通るだけではなく「好意」をもって接してくれるようになり、人間関係がスムーズになります。

良い人間関係は「信頼関係」の上に成り立っているといえるでしょう。当然、サービス業においても同様であり、サービスをする方とサービスを受ける方にもこのような関係が成り立っていなければ顧客は満足はしないはずです。

クライアントはVIPと呼ばれる人がほとんどであり、それなりに地位や名誉がある人達ですから、ペラペラと情報を開示してくれるはずがありません。当然、直接質問したとしても求めた回答が得られる可能性は低い。しかし、会話の中から、さりげなく探りながら相手の情報を引き出す「フィッシング」といった方法を使います。実際には質問をしていながら、相手にそれを質問だと感じさせない方法です。

これは、情報を求める質問をするのではなく、最初に情報を出しておいて、その後質問でその情報を確認するといった方法を使うと、質問に対して答えたのではなく、自分から答えてしまったことになります。

また、無口なクライアントにも一苦労します。そんな人には、最初は聞き役によりも自分の個人的なことを雑談風にしゃべると良いかもしれません。相手の情報を開示したければ、最初に自分の情報を開示するほうが先決です。また、話はスムーズでなければスムーズでないほど良い場合もあります。

ボディ・ガードは無口な印象がありますから、必要以上に話すぎるとクライアントのストレスになる場合があります。逆に話べたな方が、つまらないボディ・ガードの話にフラストレーションを感じ、自分のことを話題にし始めます。そうすると成功です。このように相手に情報を開示させるテクニックは山ほどあります。

相手はこのような雑談の中で話したことはあまり覚えていませんから、その情報をちょっとしたアプローチして使うと「感動」してくれるわけです。逆に質問形式で得た情報は相手は鮮明に覚えています。このように、情報はボディ・ガードにとっては「宝」となり、「ニーズの先読み」や「危機の予測」といった様々な場面で使うことができるのです。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その6


サービスには「ニーズの先読み」が必要と言われます。お客さまが口にされないこと願いや希望を先読みして提供する。このことにより、お客さまは驚き、神秘的と感じ、高い満足感を抱くというものです。しかし、ボディ・ガードの世界では特に珍しいことではなく、当たり前に行われていることです。

ボディ・ガードが「ニーズの先読み」をする理由は、「危機の予測」と「時間の短縮」ためです。

ボディ・ガードは依頼を受けると同時に、クライアントの情報収集を徹底的に行います。氏名、性別、生年月日、血液型、住所は勿論、家族構成、職業、既往歴、常用薬、趣味、趣味、身体的特徴、スケジュール、いきつけの店など(この限りではない)ありとあらゆる情報を収集します。この時点で、クライアントにはプライバシーはほとんど無くなります。

しかし、これらの情報が事前にあれば、クライアントの行動が高い確率で想像できます。また、四六時中、クライアントと一緒に行動をしていると、いつしかクライアントとの同調が生まれ、口にださなくとも「今、求めていること」がわかるようになります。

事前情報を得ることにより、状況によりクライアントが何を欲しているのかがわかってきます。事前に用意することにより、、逐一聞くことなくなり「時間の短縮」に繋がるわけです。よって、車や私のポケットには、できる限り用意できる物は用意するように心がけています。

時間の短縮により、無駄な行動が無くなり、いち早く目的地に到着することができます。私たちが最も注意しなければいけない瞬間は建物の出入りと車への乗り降りの瞬間です。この瞬間が最も緊張する瞬間でもあります。襲撃の80%はこの瞬間に行われています。

この瞬間は、比較的また、動きが止まっている時も同様に注意しなければいけません。止まっているということは「ロック・オン」されやすくなるわけです。

よって、タバコを買うためだけに車を止めるリスクを考えれば、それらを予め用意しておくことでリスクを回避することに繋がるわけです。

お店の選定においても、安全を第一に考え、クライアントが好みそうな店を選定し、心地よい席を予約し、好みのワインを用意しておきます。これは、危機的状況下においても、出来る限りストレスの無い普段通りの生活をして頂くためにもこれらの行動が必要となるわけです。多分、クライアントは「気配り」ぐらいにしか感じていないと思います。

「危機の予測」においてもボディ・ガードはクライアントのスケジュールを把握していますから、どのような行動を取るか事前予測できています。目的地(例えばホテル)に到着すれば、先着しているボディ・ガードが出迎え部屋へと誘導しますが、その間、クライアントの足が止まることなく部屋まで行くことができます。

通常であれば、チェックインなどの面倒な手続きもありますが、それらは事前に済ませてあるため自分で行う必要はありません。導線と呼ばれる到着から部屋までのルートも、状況により一般客に目に付かないルートを使用することもありますから、全く障害がなく、かつ最も早く部屋に到着できるわけです。

当然ながら、部屋に到着すれば、次の行動への準備がなされているわけですから「いたれりつくせり」といった具合です。これらが、ボディ・ガード流「ニーズの先読み」であり、お客さまが、今、求めていることだけではなく、「お客さまの5分後のニーズ」や「30分後のニーズ」そして、「数時間後のニーズ」までも先読みして、それに対して準備をして行動に移すのです。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その5


私のクライアントにとてもワイン好きの人いました。食事の時には必ず好んで飲まれるワインがありました。ある日、滞在先のホテルで食事をすることになりましたが、そこのお店にはいつも飲まれるワインがないことを知りました。そこで私は特別にお願いをしてそのワインを用意して頂きました。

中には、そこまでやる必要は無いと言う人もいますが、これは、サービスとして行っている行為ではなく、あくまでも危機回避のためです。なぜなら、強引なクライアントであれば、好きなワインがなければ、置いてあるお店に行くと言いかねません。当然ながら、置いてあるお店もセレクトしておきますが、できることならホテルで済ませて頂いたほうがリスクが少なくて済みます。

私たちとしても、クライアントには出来る限りホテル内で食事を済ませて頂くようにお願いはします。その際にはホテル側にも無理をお願いすることもありますので、可能な限り私たちの無理を聞いてくれるホテルをセレクトするのもボディ・ガードの仕事です。

よって滞在先では、私たちの無理を聞き入れてくれるホテルを数件セレクトしておきます。また、飲食店やその他の店においても同様であり、クライアントの好みに応じたお店を何件かセレクトしておきます。万が一予約が取れない場合もありますので、その辺も滞在の数週間前にリサーチを済ませておき、直前になってあたふたしないようにします。

当然ながら、最初はクライアントもこのようなことにも気遣っているなどとは知る余地はありません。メニューにも載っていない好みのワインが用意されていたり、コース料理で、クライアントが食べられない食材なども、予め違う物に取り替えておくといったことも時折します。それを後で知ったクライアントの思いは「感動」以外のなにものではありません。

このように、ボディ・ガードは黒子的な仕事に90%の力を注ぎます。多分、一般の人がイメージするボディ・ガードの姿は、残り10%の派手な姿だけだと思います。

しかし、何度も言うようですが、これはサービスではなく、全て危機の回避や時間の短縮を考えて行っている行為だと理解して下さい。これが、直前になり、「私の好きなワインが無い」とか「これは食べられないから取り替えてくれ」などと揉められては、それこそいらぬリスクとなりますし、そんな時に問題でも発生したら、それこそ厄介になります。

だからこそ、このような無駄な時間を省き、スムーズに食事を終え、部屋に帰って頂くことがリスク回避に繋がるのです。これらの行為もボディ・ガード流「心配り」の一つといえます。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その4


サービス業にマニュアルがあるように、ボディ・ガードの仕事にもマニュアルがあります。仕事に対しての心構えは勿論のこと、危機回避の技術や手法などさまざまなことが具体的に記されています。

しかし、実際に業務を遂行するにあたってマニュアルが「壁」となる場合が多々あります。危機管理において、決められた方程式は存在しないのです。

言語化した理論は、その人なりの思考の枠組みのなかで導き出されるという制約があり、決して言葉で定格化できるもではないのです。

私たちが危機に瀕した際に最も必要とされる能力は、理論的思考より本能的な「直感力」です。私たちのあいだでは、それを「アウェアネス(気づき)」と呼びます。今、身の回りで一体何が起きているのかを深く認識し、意識し、知覚することが大切です。

私の大好きなブルース・リーも、映画「燃えよドラゴン」の冒頭のシーンで言っていました。「考えるのではなく、感じるんだ」と。

これは、サービス業においても同様だと思っています。自分の感性に基づき、心で観ることにより、顧客の求めているものが何なのかが理解できます。突発的な事態(想定外)に対しての対処法はマニュアルには書いてありませんので、対応方法はその人なりの個性(感性)が重視されます。

つまり、マニュアルを超えたものを自分で見つけ提供できなければ顧客は満足しません。マニュアルに頼りすぎていると、マニュアルを超えたサービスはできません。もし、それができるようになれば、きっとお客さまに感動を与えることができ、必ず「顧客満足」へと繋がると思います。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その3


ボディ・ガードとしての「心配り」とはいったい何か。ボディガードの仕事には危機を回避する以外にも大切なことがあります。それは、クライアントの品位、名誉、地位を守ることです。

私の体験談ですが、ある日クライアントが接待の席でかなり酔ってしまったことがありました。当然ながら、周囲の目もあり、誰が見ているのかもわかりません。見つかれば、マスコミにとっては、その光景がスクープ記事となるでしょう。

そこで私は、お店の人に頼んでお酒の量を少なめに入れてもらうことにしました。酔っていれば、量を少なくしてもほとんど気づかれません。しかし、クライアントの行動は時間の経過とともにエスカレートし収拾しない状態となったため、帰ることをクライアントに勧めましたが、当然ながら酔ったクライアントには私の忠告も耳に入りません。そこで、私は仲間を呼び半ば強引にクライアントを店から出しホテルへと向かいました。クライアントはそのまま熟睡。

朝になり、私はクライアントに呼ばれました。怒られる覚悟でクライアントの部屋に行き、昨日の状況を説明しました。しかし、驚いたことに怒られるどころか、逆に感謝され、結果、信頼を得ることに繋がりました。

もし、その時に私が何もせずにいたとしたらどうでしょうか。多分、クライアントの品位や名誉は失われ、それと同時に私の信頼も失われ、あげくの果てには解雇になっていたかもしれません。

しかし、私のとった行動は、クライアントを心配しての行動であり、ボディ・ガード流の「心配り」なのです。ただ、命を守っていれば良いのではなく、品位、名誉、地位をも守ることができるのが本当のボディ・ガードなのです。地位や名誉がある人にとっては、それらを失うことは、命を失う以上に辛いことかもしれません。

また、ボディ・ガードは必要に応じ、時折アドバイスをすることもあります。例えば、クライアントの言動や行動が品位、名誉、地位を汚すと感じられたときです。これも、心配りです。その他にも法律についてのアドバスをしたりもします。また、怪我をしたら応急処置をすることもあります。

従って、ボディ・ガードは、優秀な秘書であり、弁護士であり、主治医のような存在でもあるのです。これらも、クライアントを心配するからこその心配りです。

こんな話もあります。アメリカの歴代の大統領は、大統領が最も大統領らしく見えるように演出されます。これは、大統領の品位を保つことに繋がります。よく注意して見るとわかると思いますが、大統領の直近についているボディ・ガードは、均整がとれ甘いマスクのイケメンが多いと感じたことはありませんか?果たして、これは単なる偶然でしょうか?これも演出だとしたら凄いことだと思いませんか。

その他にも、ボディ・ガードは自らの服装や装飾品、姿勢や歩き方、そしてマナーなどについても気を使わなけれなりません。そして、自分たちの言動や行動においても細心の注意を払い、クライアントの品位を落とすことがないようにしなければなりません。

このように、ボディ・ガードはあらゆる状況下において、クライアントを気遣いつつ、危機に巻き込まれないように、そして、普段と変わりない生活をしてもらうために心がける必要があります。これができなければ、ディ・ガードは勤まらないのです。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その2


私は、ボディ・ガードとは「究極のサービス業」と思っています。

ボディ・ガード本来の仕事は危機が起きた時にクライアントを守ることではなく、いかに未然にクライアントを危険から遠ざけるかであります。ゆえに、この仕事がまっとうされている限り、クライアントに危険が及ぶ可能性は低くい。しかし、この状況を作り出すための努力をクライアントは知ることはありません。

そのため、ボディ・ガードが優秀であればある程、クライアントには危機が降りかかることはなく、能力をアピールする場面もありません。よって、クライアントもそのことを理解することが無いため、危機が無くなったと勘違いをして、ボディー・ガードを外す場合があります。しかし、決してそのようなことは無いため、外した直後に危機が及ぶことも多々あります。

ボディ・ガードは常にクライアントの側にいることが多く、仕事中、移動中、就寝中と、時には24時間一緒にいることも珍しくないため、少なからず、クライアントにとってはボディ・ガードの存在がストレスとなってきます

家族でも無い恋人でもない人間と家族と長時間過ごすわけですから、当然だと言えば当然でしょう。

当然ながら、ボディ・ガードはセキュリティのプロフェッショナルです。しかし、プロフェッショナルという思いだけで警護を行っても、それな単なるエゴにしか過ぎなく、クライアントもそれには満足を見出すことはありません。なぜなら、警護対象者は「人」であり、そこには、「サービス業」としての仕事が存在するからです。

ボディ・ガードに求めらるスキルとは、「セキュリティのプロとしてスキル」と「人間性とサービス精神」の両方がバランスよく備わった人間こそが優秀なボディ・ガードと言えます。

私流に言えば、「時には紳士であり、時には屈強な兵士」こそがボディ・ガードに求められる本当の資質なのです。

そして、後者にあたる人間性とサービス精神こそが「気配りと心配り」です。「気配り」により、クライアントは「満足」し、「心配り」によりクライアントは「感動」します。それが、クライアントに感謝され、その感謝がボディ・ガードの喜びとなり原動力になります。

そして、さらなる「心配り」ができるようになれば、クライアントの心情を考慮しつつ、予測される危機に対して万全の対処が可能となります。よって、ボディ・ガードに必要となる更なる資質は、「心配り」が自然とできる人間です。これが、ボディ・ガードが「究極のサービス業」である由縁です。


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ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その1


今から数十年前に、この世界(ボディ・ガード)に入り最初に学んだことが、「気配り」と「心配り」でした。それを教えてくれたのが、今では世界的に有名な俳優でもあるKWさんの付き人であり、後には役者でも活躍された方でした。(仮にUさんとしておきます。)

Uさんはとても口数が少ないかたで、指導方法は、「見て学べ」です。よって、口うるさくでは教えてもらった記憶はほとんどありません。キャバクラやスナックにもよく連れて行ってくれましが、そこでも大変勉強になりました。Uさんはお酒を全く飲みません。しかし、初めて行ったお店では必ずといっていいほど、女性を「お持ち帰り」していました。

その振る舞いを見ていれば納得いくことばかりです。言葉は限りなく少なめですが、その繊細は気配りはほとんどの女性を虜にするものでした。それらの気配りがボディ・ガードの振る舞いに関係あることばかりでした。私もその振る舞い方を見よう見真似でやるのですが、なかなか即日お持ち帰りすることはできませんでした。

よって、遊ぶのにも真剣そのものでした。遊びのあとにも怒られることもありますから、気を引き締めて遊ぶことが常でした。しかし、いつも限って怒られるのが「気配り」と「心配り」のことについてでした。しかし、今となっては、その時の経験の全てが私のボディ・ガードとしての基本になっているいっても過言ではありません。

今でこそ、ホテルや飲食店でもその言葉は当たり前のように使われていますが、Uさんは、どのような時も「気配り」と「心配り」を忘れることはなく常に徹底していました。

しかし、頭で理解できも、言動や行動が追いつかないのが本音です。今でこそ理解できていますが、その頃は「気配りと心配り」の違いなんて理解できるわけがありません。しかし、そんな状況が1年ほど過ぎたころ、遊びにも余裕ができ、なんとなくではありますが、その言葉を理解できるようになりました。

気配りとは、社交辞令と言われるビジネス上のマナーであり、心配りとは、読んで字の如く「心配」であり、相手のことを心配することです。現実には、あかの他人を心配する気持ちはなかなか沸いてこないものですが、心の余裕と包容力が出てくると自然にできるようになります。しかし、心配りには大変なエネルギーを使うことも知りました。

心配りを辞書で引くと「相手の心情を十分に考慮したり、予測される事態に対して万全の対処をすること」とあります。これは、まさにそれがボディ・ガードの仕事そのものであり、絶対的な基本でもあります。私は1年間、その基本をUさんに徹底的に教え込まれたのです。


posted by 松田英貴 at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディ・ガード

2011年08月31日

ボディ・ガードのサービス業としての基準


ボディ・ガードがクライアントの安全を確保するうえで特に大切なのは、クライアントがどのようなリスクを背負っていたとしても、通常通りの生活を送ってもらうことを考え行動をします。

自分自身や愛する人たちの身の安全が脅かされたりすると、クライアントはもはや幸せではなくなります。よって、安全というサービスの観点からクライアントが常に快適に安心して過ごせることに力を注ぎます。

クライアントが自宅で過ごしている間も会社にいる間も、そしてあらゆる場所で安全が考慮されています。時には、自治体の規制を上まるほどの繊細な配慮が、交通システムやホテル、レストランなどにおいても見られます。

よって、ボディ・ガード一人一人の行動が重要になってきます。少し考えてみて頂きたい。いくら生命を守ってくれると言っても、恋人でも家族でもない人間がプライベートに土足で入ってくるわけですから、少なからず煩わしさがあるはずです。

この答えがまさに、クライアントからボディ・ガードに求められるものである。当然ながらボディ・ガードは、セキュリティのプロフェッショナルであり、セキュリティの仕事の中でも最高峰の位置にある。しかし、クライアントに不快を与えるようであれば優秀なボディ・ガードとは言えない。

一般的にボディ・ガードは近寄りがたい存在に思えるが、優秀なボディ・ガードほど、普段は穏やかで礼儀正しい「紳士」である。彼らは友人としてもそばにいるだけでも心地よく思える人間性を持ち合わせている。

ボディ・ガードのサービス業としての基準

1、プライバシーの尊重(守秘義務)
プライバシーやクライアントポリシーを尊重する。法律や生命に関わる治療で求められる場合を除き、すべての個人情報及び医療情報の秘密を保持する。

2、敬意
クライアントの個性、信仰、権利、要求に敬意を払い、思いやり、心配り、忍耐を重視した環境をつくる。

3、チーム・ワーク
チーム間の効率的なコミュニケーションが、顧客の満足感に繋がる。従って、リアルタイムで正確、完全な情報をチームメイト及び関係者に伝える。

4、品位、名誉の確立
プロフェッショナルとしてふさわしい行動をしなければならない。ボディ・ガードの行動でクライアントの品位や名誉を汚すことはあってはならない。自分に対する誇りと他者を尊重する気持ちを忘れずに接し行動する。

5、共通認識(共感)
クライアントとその家族、関係者、同僚、医師、その他全ての人に対して、それぞれの考え方や個人的な事情などを理解するように勤める。


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2011年07月11日

ボディ・ガードで学んだ「気配り」と「心配り」


ボディ・ガードとは「究極のサービス業」です。

ボディ・ガード本来の仕事は危機が起きた時にクライアントを守ることではなく、いかに未然にクライアントを危険から遠ざけるかである。

ゆえに、この仕事が全うされている限り、クライアントに危険が及ぶ可能性は低く、この状況を作り出すための努力をクライアントは知ることはありません。

よって、ボディ・ガードが優秀であればある程、クライアントには危機が降りかかることはなく、能力をアピールする場面もありません。

よって、クライアントもそのことを理解することが無いため、危機が無くなったと勘違いをして、ボディー・ガードを外す場合があります。

しかし、決してそのようなことは無く、外した直後に危機が及ぶことが多々あります。

ボディ・ガードは常にクライアントの側にいることが多い。仕事中、移動中、就寝中・・・と、時には24時間一緒にいることも珍しくないため、少なからず、クライアントにとってはボディ・ガードの存在がストレスとなってくる。

家族でも無い人間と家族と過ごす以上の長い時間を共に過ごすわけですから当然です。

ボディ・ガードは当然ながら、セキュリティのプロフェッショナルでなければなりません。

しかし、プロフェッショナルという思いだけで警護を行っても、それな単なるエゴにしか過ぎなく、クライアントもそれには満足を見出すことはない。

なぜなら、警護対象者は「人」であり、「サービス業」としての仕事が存在します。

それだは、具体的にボディ・ガードに求めらるスキルは、セキュリティのプロとしてスキルと人間性とサービス精神の両方が備わった人間こそが優秀なボディ・ガードと言える。

「時には紳士であり、時には屈強な兵士」こそがボディ・ガードに求められる資質です。

そして、後者にあたる人間性とサービス精神こそが「気配りと心配り」であります。「気配り」により、クライアントは「満足」し、「心配り」により「感動」します。

それが、クライアントに感謝され、その感謝がボディ・ガードの喜びとなり原動力になります。

そして、さらなる「心配り」ができるようになり、「クライアントの心情を考慮したり、予測される危機に対して万全の対処が可能となります」よって、ボディ・ガードに必要となる資質は「心配り」が自然とできる人間です。

これが、ボディ・ガードが「究極のサービス業」である由縁です。


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2010年08月11日

ボディガードの仕事術 防衛編2


無意味な笑みやさしさは禁物である・・・

こんな経験はないですか・・・?

話かけてくれたり、ちょっと優しくされると、「あの人は私のことを好きなんだ・・・」と空想したこと・・・特に、自分が好意を抱いている時にはその思い(空想)は強くなります・・・

しかし、このような気持も自然な反応ではありますが、中にはこの空想が「妄想」と化している人もいます・・・このような「困った人」は悪い意味で常にポジティブです・・・

例えば、好意を抱いていると思われる相手(空想)に「つきあってくれる・・・」と告白をして断られた場合、その言動を「きっと、今はつきあえないんだ・・・」と勝手な愛情表現として取り違えてしまいます・・・

しかし、その言動(拒絶)が強ければ強いほど拒絶の理由を捜し求めそれを克服しようと頑張ります・・・そして自分を愛していると信じきり、自ら描くファンタジーの世界にどっぷりとつかり相手と結ばれるために必死になります・・・

このような人と話していると一方的な話が多く、相手の意見は無視しし自分の見解だけを押し付けようとします・・・そのうちに言動も変わり、もうすでに彼氏彼女の関係になっていると勘違いし「違う!キャサリンはそんな考えをするような人じゃない!」などと反論しはじめます・・・

接触方法はメールや手紙といった間接的な方法を用います・・・理由としては、思いを伝える一連のプロセス中においてより一層妄想を高めることができ、話すよりも確実に相手に伝えることができるからです・・・(※ このタイプはシャイな人間が多い。)

もちろん電話や直接的な対話で思いを伝えることもありますが、自分が望む対応をしてくれない、思いが伝わらないことで暴力的な言動にでます・・・

一般的な恋愛感情の持ち主であれば、相手の反応により左右され、それに伴い努力をしたり諦めたりといった行動が見られます・・・

しかし、このよな人は拒絶の原因をや言動を「自分の存在を認めてくれている証しである」や「障害も試練である」「大切な存在であるからこそ試されている」などと歪んだ自分に都合の良い解釈をします・・・

もし、トラブルを起こし逮捕され刑務所に収監されたとしても「試練」と捉えるでしょう・・・そして刑期を終えると再び貴女の前に満面の笑みを浮かべ「ずっと待たせてしまってごめんね・・・」と現れるでしょう・・・

このタイプの遭遇した場合は、「曖昧な態度を示さず」すぐさま身心とも距離を置くことが大事です・・・

posted by 松田英貴 at 13:26| Comment(0) | ボディ・ガード

2010年08月10日

ボディーガードの仕事術 防衛編1


意思表示は明確に・・・

私達の周りにはたくさんの「困ったちゃん」が存在しています・・・なかでも身近な「困ったちゃん」は恐ろしい・・・

扱い方を少しでも間違えると問題が発生して大きなトラブルを引き起こしかねない・・・

代表的な困ったちゃんとしては「ストーカー予備軍」と呼ばれる人で、親しみを感じた人に無視もしくは捨てられると感じた時には異様なまでに関係に固執し壊れることを極度に嫌うタイプです・・・

常に接点をもっていないと不安であり、何か事が起こると・・逃げられまい、嫌われまいとして必死に追いすがろうします・・・しかし反対に傷つけられることに必要以上の恨みを抱くこともあります・・・

もし、相手との間にトラブルがあったとしたら・・・「自分を弁護しつつ和解も求める」か「攻撃的な言葉や行動で相手を追い詰める」など心を操作して絶対に逃げられなくします・・・

もし、このような言動に耐えられなくなり感情的に反応したとしたら・・・このときに「最悪な悲劇」が襲いかかることは間違いない!

関係を終わりにしようと思えば思うほど、相手は安心感を得るまでありとあらゆる方法で関係の修復を迫り、恐怖に陥れて心を支配しようとします・・・

自分が「嫌われている」ということに気づいているにも関わらず、現実を受け入れることが怖く追いすがってしまう傾向にあります・・・

また、相手の気持が他の人に向く(嫉妬)ことを極度に嫌い、裏切られたという気持が恨みや憎しみとなり最終的には「復讐心」と変わります・・・

しかし、そのことに対して注意すると当然ながら言動はエスカレートしますが、逆に相手との接点を持てたことに安心しさらなる機会を得ようと迫ってきます・・・

しかし、問題となるのは次第に「相手がこうなったのは自分にも問題があるからだ・・・」と思い始め修復しようと思ったとしたら更なる悲劇が貴女を襲います・・・もう逃げられない・・・

早期解決方法としては、言動に異常と思われる嫉妬心や束縛、監視を感じた時には、自分の意思をはっきりと伝えるか、今直ぐに距離を置くかつき合いを止めるしかない・・・これができなければ後にどのような悲劇に巻き込まれようとも自業自得と思うしかない・・・

posted by 松田英貴 at 11:17| Comment(0) | ボディ・ガード

2010年08月08日

ボディーガードの仕事術 好感度UP編


時折お調子者の演じてみる・・・

交渉をしていると、「相手より優位な立場に立ちたい」とか「優位であると相手に思わせたい」そんな気持になってくる・・・

しかし時には有効な方法ではあるが、実際は逆効果になる場合が多い・・・なぜなら、相手も同じようなこと考えているからだ・・・

それでも、相手より上に立ち優位に話を進めたい場合はどうしたら良いだろうか・・・

簡単である・・・一歩下がりお調子者を演じればいい・・・

しかし、「ゴマすり」や「おべっか使い」とはちょっと違う・・・
技法としては、最初は意義を唱えながら除々に譲渡していくやり方である・・・

人は自分と同じ意見を持っている人をなぜか好きになってしまう傾向があるようだ・・・

最初のうちは「そうは思わない」とか「納得いかない」とかと言っておき・・・話を聞いているうちに「そうですね〜」とあたかも相手に説得されたかのように見せる・・・

そうすれば、相手は「納得させることができた・・・」と満足感を覚えるだろう・・・

さぞかし気持がいいだろ〜

しかし注意をしてほしい点は使用を間違えれば「ゴマすり野郎」のレッテルを貼られてしまうことがあるので、「時折批判を取り混ぜる」「相手が褒められ慣れていない部分を褒める」など・・・手法を変える必要がある・・・

そこで・・・以外と効果的な手法がある・・・
「第三者を通じ間接的伝わるように褒める」・・・これである!

posted by 松田英貴 at 17:50| Comment(0) | ボディ・ガード

2010年08月07日

ボディガードの仕事術 スパイ編


相手との共通点を見つける・・・

これはボディガードの仕事と言うよりはスパイが使用する技術かもしれない・・・

交渉や営業、デートにおいてあまり相手の情報が無いときはどうすれば良いのだろうか・・・
簡単である・・・なければその場で情報を収集すれば良いことである。。。

外見や身なりからも情報を得ることも可能である・・・また持ち物からも情報を得ることも可能である・・・

ちょっとした隙(相手がトイレに行った隙など・・・)にちょっとだけ持ち物を除き込んで見る・・・するとそこには情報の山が・・・

あとは、全く知らないふりをして会話を進め共通の話題へと話を導いて行く・・・バックに単子本が入っていたとしたら、本の話題へと・・・CDが入っていたとしたら、音楽の話題へと・・・
本の名前やCDのアーティスト名がわかれば尚更良い・・・

人はどこか共通点があれば自然と仲良くなれるものである・・・だから最初は共通点を見出すための会話をするのが順当である・・・

電話の会話からも相手が誰なのかを推測する・・・
もし家族のだれかであれば家族の話を会話の中に入れて見る・・・

こんなことをしていれば話が終わる頃にはかなり仲良くもなっているし、ビジネスの話も上手く進むであろう・・・

posted by 松田英貴 at 14:58| Comment(0) | ボディ・ガード

ボディガードの仕事術 待ち合わせ編


待ち合わせ場所には早めに到着すべし!

ボディガードの仕事にはアドバンスワークなる業務がある・・・
これは、目的地に先回りし起こりうる危険を早い段階で察知し未然に防ぐための対策である・・・

周辺環境、建物の出入り口の数、非難経路、VIPエントランス・・・チェック項目は多い・・・

しかし、アドバンスを行うことにより現地の情報収集ができる・・・それにより緊急事態が発生したとしても今何をすべきかを冷静に判断できパニックに陥らないのである・・・

これを日常的にどのように役に立てるかと言うと・・・
ビジネスでもデートでも構わないが、最初に自分としての安全(落ち着く)なポジションを確保し定位置に着く・・・

次にその環境に慣れ一通りのシュミレーションを行って見る・・・たとえ初めて来た場所であっても何回か来たことがあうように振舞った方が良い・・・

例えばホテルであっても店であっても従業員と他愛も無い話の一つや二つでもしておけばすでに顔見知りである・・・そうすれば気持としてもかなり有利である・・・

あとは、自分の行き着けのホテルか店のようにしていれば良いだろう・・・もし、怪しい奴がいたとしたら事前に対処ができる・・・
posted by 松田英貴 at 11:09| Comment(0) | ボディ・ガード

2010年08月06日

ボディガードの仕事術 恋愛編


気配りのできる男を演じる・・・

前回に引き続き今回は恋愛編として収集した情報の使い方を説明しよう・・・

ボディガードは警護対象者に情報の提供を求めることはあまりない・・・そんなことはボディガードじゃなくての誰にでも出来る・・・

よって、我々の情報収集の方法は直接的な情報収集方法より間接的な情報収集方法が主である・・・警護対象者に解らずにありとあらゆる情報を入手する・・・である・・・

これをデートに応用するとすれば・・・
誕生日に何が欲しいか、何が食べたいか・・・etc の情報を入手する際に、相手に直接聞くのではなく事前に間接的に彼女の情報をできる限り多く入手することがデートを成功させることに繋がる・・・

もし、彼女が行きたいお店の情報が事前に解っていたらどうだろう・・・もし、相手の好きな料理やワインの種類が事前に解っていたとするばどうだろ・・・

それだけでは無い・・・事前に彼女の嫌いな食べ物がわかっていたとして、コース料理を頼んだ際に彼女の嫌いな食べ物が抜いてあり他の物に取り替えてあったとしたら・・・

この人私の身体のことまで気にしてくれている・・・(泣く)なんてなるだろう・・・

そうすれば、サプライズどころではなく「感動」を与えることになり、当分の間は貴方を手放しはしないだろう・・・

なぜ当分の間かと言うと、その内に「釣った魚には餌をやらない」状態になり「出合った頃と変わったね・・・」と言われるだろう・・・

もし永遠に出来るとすれば一生涯に渡り貴方の側から離れることはないだろう・・・が・・・

しかし、一般の人が相手に知られずに情報を得ることはなかなか一筋縄ではいかないだろうが・・テクニックとしては普段の会話の中から情報を導き出すことである・・・

そうすれば意外と簡単に情報は得られるだろう・・・
それも、何気ない会話から相手の記憶に残らないように引き出すテクニックが必要である・・・

ボディガードがこのようなことをするのは「感動」して欲しいからではなく、全てがスムーズに流れるようにするわけである・・・
嫌いな物もわからず、その食べ物にアレルギーを持っていたとすれば病院送りとなり面倒になる・・・

しかし、相手にとって痒い所や痛い所を把握してくれる存在となるため、ただ横に立って「命守ります」の存在より、「紳士であり屈強な戦士」である方が重宝されるのである・・・
posted by 松田英貴 at 18:13| Comment(0) | ボディ・ガード

2010年08月05日

ボディガードの仕事術 ビジネス編


ボディガードのテクニックは日常生活やビジネスの場面でも生かせてしまう・・・!!!

情報収集は念入りにする・・・

情報収集はボディガードにとっては必須である!
最も大切なのは警護対象者と脅威対象者の情報である・・・

氏名、生年月日、血液型、住所などは当たり前・・・健康状態、主治医、趣味、身体の特徴、行きつけの店など・・・きりがない・・・

そうなると警護対象者にはプライバシーは殆ど無い!!!
個人情報・・・そんなのあるわけ無い!・・・
知らないことなど何も無い・・・本人も知らないことでも知っている・・・

もし、一般の人がこれらの情報を日常生活やビジネスに応用するとなると・・・

ビジネス交渉において会社の情報や交渉相手の情報を得ることは必要不可欠である・・・
それもせずに交渉のテーブルに座ることは絶対にない!・・・

しかし、この時に必要とする情報は相手にとって良い情報は一つもない・・・どちらかと言えば不利(悪い)な情報の方が多い・・・

交渉の場において決定権はその人間である場合が多いから、交渉相手が事前にわかっているならば、相手の情報を根掘り葉掘り掴んでおいた方が話は早い!

誰でも生きている限り隠し事や失敗はあるだろうし、大小に関わらず一つや二つの悪い事だってしたことはあるだろう・・・

このことを噂話や他人の話(横領、背任、情報漏洩、社内不倫・・・)として間接的に話し、それが的を得ている話(信憑性があればあるほど優位)であれば、相手としてはビジネスどころの話ではなくなり、話を早く話を終わらせようと必死になるので交渉の主導権はこちらが握ることができる。。。

肝心なのは雑談の中になんとなく含んで話すことであり、直接的に話すと脅迫と受け止められ話が纏まらなくなるので注意が必要。。
posted by 松田英貴 at 13:24| Comment(0) | ボディ・ガード
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