2012年12月15日

世論を誘導するメディア


山本太郎氏の選挙演説後、国会議事堂前の原発再稼働反対集会に行こうとしたが、その後用事が入ってしまい行けなくなってしまった。私が行こうとした理由は興味本位でも冷やかしでもない。今起きている事実を自らの目で確かめたかっただけである。

マスコミの多くは、毎週行われている「原発再稼働集会」をほとんど取り上げることはない。そして、事実を事実として伝えることもない。たまに、国民に伝わる内容は、全て屈折した事実ばかりである。一体、何を恐れているのだろうか、何を隠そうとしているのか。

これだけの国民が一か所に集まり行動を起こすのは、60年代に起こった「安保理闘争」以後初めてだろう。今は、フェイスブック、ツイッターどのSNSの普及により、多くの人が、多くの情報を瞬時に知ることができる。日本も例外でなない。

いくらマスコミが真実を隠そうとしても限界がある。隠せば隠すほど真実が明るみに出てくる。そんなことをしていると、多くのマスコミはいつか必ず淘汰される時がくるであろう。そこで生き残るのは、真実を伝えるマスコミだけである。

そんな中、14日の国会議事堂前で行われた原発再稼働反対集会は、マスコミ不信が一気に噴出した夜だった。新聞・テレビのカメラマンたちに向けて「帰れコール」が飛ぶ、前代未聞の事態となった。それを意識してか、スピーチ台に立つ参加者の多くは、マスコミを批判した。

「パブコメでは国民の8割もが原発ゼロを望んでいるのに、マスコミの選挙予想では原発を3年以内に再稼働させる自民党が単独過半数を取るというのは、どういうことでしょうか?」と女性は訴えた。右傾化、原発再稼働…すべてマスコミが仕組んだと叫ぶ人もいる。

小沢氏がそろそろ到着する頃には、目の前を遮るカメラマンたちに対する参加者のイラ立ちはピークに達した。「テレビカメラどかせ」「マスコミ帰れ」「日本をメチャクチャにしたのはお前たちだ」・・・まさにその通り!参加者から怒号が飛び交い収拾がつかなくなった。「カメラを下げてください。皆さんは早くから来て待ってたんです」・・この声で、主催者はカメラマンたちに命じて脚立の上から降ろさせた。

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そして、小沢氏の登場・・・演説となった。

「総選挙に入っても脱原発の声は広がっておりません。新聞・テレビで脱原発を争点から外している。これは日本社会の歪です。マスコミがそういう中に組み込まれている。こんなことが罷り通ったら日本は真っ暗闇になる…(中略)国会で脱原発を通すなら、脱原発を唱える議員が多数を占めなければなりません…(後略)」

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原発安全神話を振り撒き、再稼働まっしぐらの自民党を政権復帰させるべく世論操作をしているのもマスコミであることも明確である。マスコミの報道は常に平等であるべきである。目に余る不平等な報道で世論をコントロールしてはいけない、これでは、どこかの共産国家と全く同じである。


<書籍:売国者の末路より抜粋>

メディアは「第四権力」という言われ方をします。重要な政治決定は政治の場で行われるが、その決定を誘導するために、メディアによる世論調査が使われる。その際、質問の方式や、質問を問いかける層の選定によって回答を誘導できます。

例えば、電話による世論調査は、回答者は家にいて、時間を割いて電話に出られる人でなければならない。すると、世論調査の母集団に偏りが出てきる。その母集団の調整するのかしないのか。調整次第で回答結果も変わってきます。

従って、世論の実態は、実ははっきりしていない。本当は、はっきりしていないのにも関わらず、はっきりした実体があるかのごとくに世論が創出され、その世論の沿う政治の意思決定が行われていく。

国家権力の意思決定においてメディアが重要な位置にきてしまっている。もはや、「第四権力」ではなく「第一権力」に置き換わったのかもしれない。


posted by 松田英貴 at 16:03 | TrackBack(0) | 政治・経済
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