2012年11月22日

面接官に求められる資質 面接編1 


最近、就活うつになってしまったり、自殺してしまう人が増えているらしい。真因は断定できないが、一部には 採用面接にて、面接官から過度に人格や経歴を否定するような言葉を投げかけられたり、威圧的な言動で 萎縮させられるような「圧迫面接」を受けたことで、うつ病になってしまった事例が存在するようだ。

圧迫面接を行なう企業側にとっては、面接受験者にプレッシャーをかけることでストレス耐性や本音を探るといった意図があるようだが、なかには採用選考における明確な意図もなく、面接官の個人的な感情で辛辣な態度を取るような、悪質な事例についての指摘もある。

私から言わせれば「圧迫面接」なんて何の意味もない。プレッシャーをかければかけるほど本質を見抜くことはできない。未だにこのような面接を行っている企業があるとは思わなかったが、事実存在しているとは驚いた。面接官のストレスのはけ口とも言えるほど低レベルである。

私は、企業の人事担当者にプロファイリングの手法で求職者の本質を探る面接方法を指導している。米国FBIでは容疑者の取り調べにおいてプロファイリングが活用されている。映画のように、容疑者に対して高圧的な姿勢で自白を強要することはありません。(我が国の警察の一部では未だに高圧的な姿勢で自白を強要させることを行っていて問題になったこともある)

取り調べでは、容疑者と意思の疎通を図ることが重要です。犯行に至るにはそれなりの理由があるわけですから、相手の気持ちに配慮し、信頼関係を構築して相手を理解することにより、容疑者自身が自らの意思によって口を開くようになります。

企業の面接においても、まったく同様の手法を使い、求職者との信頼関係を構築します。信頼関係の構築は、相手の本音を引き出し相手がどのような人物なのかを見抜くことに繋がります。

企業の殆どの面接官は、単なるカンや経験則、個人的な好き嫌いで採用の合否を決定しているように思えます。一時はカンや経験則も通用したとは思いますが、現在の求職者は合格するためのスキルを身につけて面接に挑んできます。

学校でも面接で合格するためのスキルを身に着けさせます。そもそも、面接とは練習するものなのでしょうか。その場限りの好印象を与えたとしても、偽りである限り長続きはしません。簡単に言えば、全く別の人間を装うことになりますから、いつかは化けの皮が剥がれる時がくるわけです。

そんな、人物を採用するわけですから、採用後に振り回されるのは当たりまえです。「内定辞退」「即退職」「人間関係問題」など採用後にさまざまな問題に採用担当者も頭を抱えているようです。

このように、せっかく採用した人材に問題が起こるのは、面接官が面接時に「相手の本質を見抜けていない」ことになります。問題の起こす人間の兆候は面接における言動に現れていることを知るべきです。もし、この時点で相手の本音を見抜き正しい視点で求職者を見ていれば、さまざまな問題に振り回されることは少なくなるはずです。

求職者の立場や考え方を理解し、きちんと「気配り」ができる能力が面接官に求められます。


posted by 松田英貴 at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション
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