2012年10月29日

オクトーバーサプライズ ハリケーン「サンディ」


オクトーバーサプライズ(October surprise)は、アメリカ合衆国大統領選挙が実施される年の10月におこるとされている事件を示す。11月の本選挙直前におきる現象であるため、少なからず影響を与えるのではないかという指摘がある。最も注目を浴びたのが1980年アメリカ合衆国大統領選挙であり、この選挙以降米マスメディアの間で「10月の驚く出来事」という意味で頻繁に使われるようになった。

1980年アメリカ合衆国大統領選挙では、現職ジミー・カーター大統領(民主党)とロナルド・レーガン候補(共和党)の間で接戦が繰り広げられていた。当時米国は、イラン革命で過激派の学生によりテヘランのアメリカ大使館が占拠され、大使館員52人が人質にとられるという試練を抱えていた(イランアメリカ大使館人質事件)。1980年4月、米デルタ・フォースによる人質救出作戦は失敗し、2期続投を目指すカーター政権への大きな打撃となった。このため、カーター政権の外交姿勢を「弱腰」と批判する共和党を勢いづかせる結果となった。

この事件に関して、ロナルド・レーガン政権の副大統領へ転身を企むジョージ・H・W・ブッシュとレーガンの選挙チーム責任者ウイリアム・ケイシー(後のCIA長官)が、1980年10月18、19日にパリで密かにイラン政府関係者と会談し、ホメイニ他イラン政府関係者に賄賂と武器供給を約束し、人質解放時期をレーガン大統領就任時まで延長するように交渉したという疑惑があるとされる。この交渉の目的は、カーターの在任中に人質事件を解決させないことで彼の人気を落とし、レーガン大統領就任時に人質解放を実現することで「強いレーガン大統領」を演出することであったとされる。

結局、この選挙でカーターは敗北し、1981年1月20日、ロナルド・レーガンが第40代アメリカ合衆国大統領に就任した。同日、人質となっていたテヘランのアメリカ大使館員らも無事解放され、生還した。


ハリケーン「サンディ」が米北東部に接近し、大西洋沿岸の各州は非常事態宣言を出して厳戒態勢をとっている。首都ワシントンでは29日の連邦機関の臨時休業が決定。また米大統領選の両候補が、ハリケーン被害の予想される激戦州での遊説をキャンセルするなど、最終盤を迎えた選挙戦にも影響が出ている。

今まさしく、オクトーバーサプライズ(October surprise)が起きた。現在、米大統領選の期日前投票が本格化し、民主党のオバマ大統領が多くの州で共和党のロムニー候補をリードしている。26日までに770万人が投票を終えており、最終的に期日前投票は投票総数の約40%と過去最高に達する見通しである。陣営の関係者は、ハリケーンによる公共交通機関の混乱や停電が長引けば、投票総数のおよそ30%から40%に達するとみられている期日前投票の出足にも影響するとしています。

前回大統領選でオバマ陣営は、期日前投票が勝因の一つとなったが、期日前投票に影響がでた場合、大統領選当日ではなく期日前投票を行う支持者の割合が多いとみられるオバマ大統領に、より打撃となる可能性がある。「バージニア州は期日前投票が制限されている」

2005年には当時のブッシュ大統領が、南部ルイジアナ州などに深刻な被害をもたらしたハリケーン「カトリーナ」への対応が遅れたとして、厳しい批判を受けたことを踏まえ、オバマ大統領は、当面ハリケーンへの対応を優先せざるをえないとみられる。


posted by 松田英貴 at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 国際問題
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/59643098

この記事へのトラックバック
spacer.gif
spacer.gif