2012年04月28日

愛の三角理論


今回は、心理学者スタンバーグにより唱えられた、「愛の三角形理論」をご紹介したいと思います。

「愛情」は以下の3つの要素で構成されている、という説です。

(1)親密性(Intimacy):好意、いとおしさなどの感情的要素。
(2)情熱(Passion):ロマンスや性的・身体的な繋がりへの衝動を含む、動機的要素。
(3)コミットメント(Commitment):関わろうとすること、愛しているという「意識」、などの認知的要素。

そして、この3つの強さのバランスによって、以下のような様々なタイプに分けられます。

a.完全愛タイプ……3つの全ての要素が強く均一にある、理想的な「愛」の形。
b.好愛タイプ……親密性が強く、情熱とコミットメントが弱い。「好意」を持っている関係。
c.心酔愛タイプ……親密性とコミットメントが弱く、情熱だけが強い。「一目惚れ」などの関係。
d.虚愛タイプ……コミットメントだけが強い。好意も情熱も薄れ、関係だけがむなしく長く続いている関係。
e.情愛タイプ……親密性と情熱が強いが、コミットメントが弱い。始めは身も心もラブラブでロマンチックだが、長続きしないパターン。ハリウッド俳優の恋愛などに多いタイプ。
f.友愛タイプ……親密性とコミットメントが強いが、情熱が弱い。「友情関係」に近い関係。
g.愚愛タイプ……情熱とコミットメントが強く、親密性が弱い。いわゆる「身体だけで繋がっている」関係。
h.非愛タイプ……3つすべてが弱い。または、ない関係。

また、3つの要素の強さは、付き合う期間が長くなるにつれ変化していきます。平均的な変化の傾向は以下の通り。

(1) 親密性→付き合う期間が長くなるにつれ、徐々に強くなり、その後、一定になる。
(2) 情熱→付き合い始めに急激に盛りあがり、しばらくすると弱まる。
(3) コミットメント→付き合う期間が長くなるにつれ、スピードを上げて強くなり、徐々に一定になる。

a〜hのパターンを見て分かるように、「情熱」が際立つ恋愛は、短命で刹那的な関係が多いもの。また期間による変化を見ていても、「情熱」は時間が経てば弱くなってゆきます。なので、生涯続く恋愛相手を考える場合は、「親密性」そして「コミットメント」があるかどうかが重要なポイントになります。

「ラヴ・ゲッター(同文書院)」の著者、富田隆先生によると、特に「結婚」にあたっては、「コミットメントがあるか」が非常に重要とのこと。「コミットメント」とは、約束や積極的な関与=「相手の人生に前向きな関わりを持つ決心」を相手や周りの人に伝えること。親や友人になかなか会わせようとしない男性などは、愛している事実を周囲に表明する気がない、会ってしまうとそこに責任感が発生するのが嫌だ……ということが多いそうで、「コミットメント」が欠けている関係は、結婚に至るのがなかなか難しいのだそうです。

皆さん、過去や現在の恋愛で、思い当たる関係性はあったでしょうか? 出会い方は一目惚れ、片想い、友達からなど色々とあると思いますが、最終的に、3つのバランスが強く均等にあるような愛情関係をパートナーと築いていけたら、素敵ですね。


posted by 松田英貴 at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション
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