2012年02月29日

心の病とは無意識の暴走


私は以前、「精神障害者移送サービス」を仕事として行っていたことがりました。精神障害移送サービスとは、精神障害者の方の治療・入院を目的とし、ご家族の同意のもとに指定した日時に指定した病院へ移送サポートを行うサービスです。

その頃、私が世話になっていた会社は、その当時、多くの移送サービス会社が強制拘束を行うことがほとんどでしたが、その会社は患者を説得して、患者の意志のもとで病院に移送していました。

移送中、ほとんどの患者が話しかけてきます。しかし、その多くは「幻覚、幻聴、妄想」と言った類です。しかし、その話を真摯に受け止めてみると、患者が話している「幻覚、幻聴、妄想」には必ず意味があるように思えてきたのです。

私自身、どちらかと言えば、精神世界や宇宙論に対しては決して否定的ではない。また、見えるモノばかりが真実ではないと思っている方なので、患者が語るそれらの言葉に対しても否定することなく、聞き入ることもしばしありました。

その事をきっかけに、人間の心理にとても興味を抱き、さまざまな研究をするうえで、人の心の中には、「自分の知らない、もう一人の自分」がいることに気づきました。

人は時として、「身体の病」ではなく、「心の病」にかかることがあります。ここで言う「心の病」とは、身体のどの部分にも欠陥や問題がないのに、健康的な生活が送れなくなってしまったものです。(脳の障害が原因で起こる病気ではない)

例えば、心の病が原因で他人に攻撃的になったり、他人の気持ちが理解できず、傷つけているいる人がいたとしても、周囲が心の病について知らなければ、その人が病気だとは気づかず、ただの「暴力的で怖い人」「自分勝手で思いやりのない人」となり、嫌悪し遠ざけます。

当人も、そんな言動や行動が周囲に迷惑をかけ、良くないことだと「意識=理性」でわかっていたとしても、それをやめることはできません。なにしろ、その言動や行動を自分ではコントロールできないのが「心の病」です。

人の心の中では、「意識の部分=自分で自分を自覚できる理性の部分」が主導権を握っています。そして、この意識が無意識の部分をコントロールしています。このコントロールが上手くいっているときは、心のバランスが取れていますが、そのコントロールに誤りが生じてしまうと、心のバランスを失い「心の病」が発病してしまいます。

「その人の心の中で、意識と無意識のバランスが崩れた」=「本来は心の中に眠っていて(静まっていて)表にでないはずの無意識が暴走」となります。

心の病にかかっている人は、決して元から「異常な存在」なのではなく、本質は「健康な人間と差のない正常な人格の持ち主」なのです。従って、心の病にかかっているいる人の症状「妄想や幻覚」にも必ず意味があります。

もし、一般の人から見て「意味の無いこと」を語っていたとしても、その人にとっては「個人的な体験に繋がる意味」が必ずあります。よって、その人の言っていることは、決してでたらめではなく、「本当のこと」なのです。

従って、心の病とは「その人の無意識が生み出すもの」であり、それらの症状は「無意識が教えてくれる病の原因」なのです。

そして、それらの症状は、その人が一番よく使う主機能(思考、感情、感覚、直感)によって違ってくるのです。


posted by 松田英貴 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学
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