2012年02月21日

完成された性格にするには・・・


主機能(思考・感覚・感情・直感)を上手に使いこなすと同時に、中でも最も欠落しているのは主機能の反対にある劣等機能(それぞれ対極にある機能:思考VS感情、直感VS感覚)を鍛えていくことが、感性された円満な性格に繋がります。

劣等機能は、その人にとって未発達な、荒削りな部分であり、「○○さあ、ここを直せばいい人なんだけどねぇ・・・」などと、その人の欠点にあげられるような特徴となっています。

例えば、会社では理路整然と合理的に判断できるタイプが、家庭では妻や子どもとの間に溝がある。これは、思考機能の中にある「合理性」とは正反対である愛とか優しさという「感情」が劣等機能のために上手に使うことができず、親密な人間関係を上手く構築できなタイプでとなります。

その結果として、妻との離婚を招き、このタイプが最も大切にしている、世間体などの社会的信頼すら失ってしまう場合もあります。

反対に、一時的感情に流されるような恋愛や、一貫性の欠いた刹那的な行動をばかりとり、結果的には、「アバンチュール」な恋を求めたりする人がいたとします。これは感情タイプの人が劣等機能である思考機能が働いていないパターンです。

このような人は、社会的に認められた恋愛はできません。つまり、より良い人生を送るには、主機能の研鑽と同時に、この劣等機能を理解し鍛えなければ、いつまでたっても、本当の幸せをつかむことはないでしょう。

そして、補助機能を含め、主機能を同じようなレベルで使いこなせるようになればなるほど、性格的に欠けた部分の少ない、円満な人格に近づいていくことができます。すると、物事に対して、客観的、多角的に捉え対応できるようになり、その結果、バランスのとれた大人の対応がとれ、人間としても成長していきます。

心理機能をまんべんなく使いこなせるようになるには、補助機能や劣等機能の使い方を訓練しなければなりません。ようするに、「これまでの自分が苦手としていた物事の捉え方や解決方法」をあえて選択していくことが、この訓練にあたります。

人は、自分の慣れしんだ、最も楽な思考回路を使い物事を解決しようとする癖があるので、これを変えることは大変な作業になります。しかし、それを放り出すことなく、取り組むことが大人としての成長に繋がります。

多くの人が、足りない部分や苦手な部分を持っています。しかし、問題はその性質ではなく、そういう自分を素直に認め、それを踏まえて自分をステップアップさせていくことができるかどうかにかかってくると思います。

とはいえ、自分の中で使われてこなかった苦手な機能をいきなり使いこなせと言っても難しいでしょう。会話が苦手な人に「パーティの席で、初対面の相手と楽しく会話しなさい」と言ってもすぐにはできるはずがありません。

とくに、これまで、劣等機能を使わずにきた人にとって、新しい機能を使えと要求されることは、今までとは全く違う別人になれ、と言われているように思えるはずです。

こんな時の有効方法としては、自分の劣等機能にあたる部分を主機能としている人を、サポート役としてそばに置くことです。仕事のパートナーや補佐役、配偶者など、なすべきことや目的を持つ関係の場合は特にそうです。そうした視点からの選択が好結果を生みます。

とかく、人は自分と気が合う人や自分と同じようなタイプを好みます。当然、そのような人とつき合えば、気を使わずに楽かもしれませんが、サポート役に相応しい人を選ぶには、人柄の好き、嫌いの判断より、自分に足りないものをカバーしてくれるかどうかという基準で見ることが重要なのです。

また、正反対の人を身近に置くことで、自分にはない思考回路や物事への取り組みを間近で観察することができ、劣等機能の部分を強化する訓練にもなります。

ただし、気をつけなくてはいけないことがあります。それは、自分と正反対の人を身近に置くのは、あくまでも自分の足りない部分を補ってもらうためであって、自分の肩代わりをしてもらうためではありません。つまり、その人の言動や行動を見習い吸収するために身近に置くわけです。

仕事のパートナーや恋愛、はたまた結婚生活においても「補い合って吸収し合っていく」関係ではなく「肩代わり」するようなことがあれば、結果的には自分はどんどん偏っていき、相手との溝も深まっていくことに繋がります。

後者のような「肩代わり」するような関係では、初めのうちは良きパートナーであっても、長年の内に別れや決裂、離婚、あるいは冷たい関係になってしまう危険があります。

これを念頭に置きながら、自分の劣等機能を理解し鍛える。そして、足りない部分を補ってくれる人やパートナーを見つけることが幸せへの第一歩となります。

posted by 松田英貴 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション
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