2012年01月28日

鬱病の原因とは?


先日、ある方に久々にお会いした。(以後、Hさんとする。)

考えて見ると最後の会った日から1年以上過ぎていた。その方は、研修講師であり、20年間で3,000回以上の講演、研修実績を持っている人である。しかし、2010年4月、極度の疲労性鬱病にかかり、セミナー直前に倒れ、その後3ヶ月の入院、そして全ての仕事を失った。

その後、奇跡のカムバックを果たし、昨年12月に、体験を元にした本を発売した。今では、倒れる以前よりも人生が充実。周りの人々に感謝の気持ちを持って​、日々の生活を楽しんでいるという。

最後の会ったのは、カムバック直後であり、まだその人らしくない面を時折伺えた。体調が芳しくないことは人伝に聞いていた。仕事を休み、田舎に帰っていたことも。

その間、病気だとは知らずに何回か連絡を試みたが、当然ながら通じるはずがない。

そして、回復後、お酒を飲みながら、当時の状況を話したくれた。その時は、笑顔で話していたが、その笑顔の裏には、その時の苦しさと辛さを感じることができた。

なぜなら、数年前に私の側にも同じ苦しみで悩んでいた人がいた。そして、2年間に渡り、その人の側でその状況を見てきたからである。その人は、人一倍責任感を強く、頑張り屋さんだった。毎日の残業と責任者であるプライド、考えられることは沢山ある。

一流の中学、高校、大学、そして一流の企業、家系は有名企業の創始者の祖父とし、父の有名企業の社長であった。その家庭の中でどのように育ってきたかはあまりわからないが、その環境や仕事の環境のいくつかが病気を誘発させる原因になったのであろう。

Hさんも言っていた、「今までの自分の生き方に無理があった」と・・・

そう考えるのは、Hさんだけではないだろう。鬱病になる原因はさまざまであるが、私が思うに、まさに、Hさんの言葉通りではないかと思う。

人が求める幸せの形はさまざまであるが、中には「勘違いした幸せを求めている」場合がある。通常、私達が考える「幸せ」の状態には、一つの属性の特徴をひとくくりに決め付けてしまう場合があります。

・いい大学を出て一流企業に勤め出世する。
・社会的に成功し、多くの財産を手にいれ裕福に暮らす。
・憧れていた会社に就職し、やりがいのある充実した毎日を送る。
・高収入の男性と結婚し、安定した生活を送る。
・性格もよく、外見の魅力的な異性と恋愛する。

そして、このような人生を送ることに目標を置き努力を重ねている人もいます。しかし、これらの人生が、本当に誰にとっても、いい状態であり、快適な状態だと思いますか?

確かに、社会的には「幸福な人生」と見られますが、果たしてこうした人生を送れば、皆が同じように幸福感を得ることができるでしょうか。

型通りの幸せをつかめば、それで人生は成功するでしょうか?

しかし・・・

*一流企業に入ったが、出世競争に着いて行けず、自分を見失い鬱病になってしまった・・・
*何不自由なく暮らしているのに、心が不安定で我が子を虐待してしまった・・・
*憧れの職業に就いたが、ストレスで出社できなくなってしまった・・・

このように、一見とても幸せだったり、恵まれているように見えるのに、苦しい状態を抱えて心理カウンセリングの扉を叩く人はたくさんいます。

このように、どんな状態が幸せなのかがわからないまま、誤った選択をしている人はたくさんいます。自分がどういう状態で生きていれば本当に快適なのか、幸福感を感じることができるのかをきちんと理解しないまま、型通りの幸せをつかめば、それで人生は成功するはずだと信じていたのでしょう。

つまり、自分自身の性格や特質と正面から向き合うプロセスを踏まずにいると、こうした状況に陥る可能性があるのです。自分に合わない人間関係、仕事、恋愛、生き方を選択してしまい、なんとなく憂鬱で居心地の悪い思いをしながら生きている人は大勢いると思います。

なぜなら、自分の性格や特質を見極めないまま生きているからです。

posted by 松田英貴 at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑学
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/53339209

この記事へのトラックバック
spacer.gif
spacer.gif