2012年01月11日

内向型と外向型


性格とは、何かの出来事や物事に接したときに、無意識に起きている心の動き、習慣となっている心理機能がその人の性格を形成しています。

昨年の夏に、路上で倒れている女性に遭遇しました。私のその時の判断は、「熱中症」でした。そう判断したのは、体が熱く、脈拍も高め、意識が朦朧という熱中症独特の症状が見えたからです。その場で救急車を呼び大事には至りませんでした。

私が応急処置をしている間にも、さまざまな声が聞こえてきました。

「どうしました、大丈夫ですか・・・」と声をかけてくれる人
「これ、頭に敷いて下さい・・・」とタオルを持ってきてくれた人
「あ〜あ、飲みすぎだよ・・・」と言いながら立ち去る人
「あくまでも、他人事・・・」見向きもせず歩いて行く人

このように、一つの出来事に対して起こるさまざまな違った反応は、一人一人の性格、つまり、心の動きが違うために起こります。

また、同じ映画やドラマ、本を観ても、そこで感じる思いはさまざまです。ちなみに、私が好きな本で、「100万回生きた猫」という本があります。この本を読み終わったとき、果たしてどのような思いが残るでしょうか。心の動きを探るにはとても参考になる本だと思います。

では、こうした心の動きはどのように形成されるのでしょうか。以前にも書いたと思いますが、人の性格は、遺伝的な素因や環境が性格を形成する大きな要因となっています。この二つの要因が、物事に対する心の習慣となっているのです。

世の中に存在する全てのモノには「陰と陽」があります。「光と闇」「剛と柔」「男と女」そして「表と裏」などがあり、互いにバランスを取り合っています。どちらか一方だけというモノは、私の知る限りは、今のところ存在しておりません。

人の心も同じで、心には内向(陰)と外向(陽)の二つの心の動きがあります。そして、この二つの心の動きが性格の基準となり、心身のバランスを保っています。

しかし、ここでの、内向、外向は性格が明るいか暗いかを示すものではなく、自分の興味や関心が内と外のどちらに向いているかを示すものです。

内向型
@相手から働きかけを、自分の主観的なとらえ方、考え方に基づいて行動する。
A外から受ける刺激に対して、つねに自分なりの価値観で判断する。
B周囲の状況より、自分の感じた感覚や感情の方が重要だと思う。
C一人で行動したり、楽しんだりすることが好き。
D物事に集中すると、思いがけないパワーを発揮できる。
E初対面の人や、あまり親しくない人と接するのが苦手。
F思い込みや周囲の人とずれた反応、偏った反応をしてしまうことがある。
G自己中心的になったり、相手に対して支配的に降るまったりすることがある。

外向型
@相手からの働きかけに対して、影響を受けやすく、順応しやすい。
A外から受ける刺激をそのまま受ける。
B一人でいるより、誰かと交流することが楽しい。
C周囲の人と協力したり、意見を取り入れたりして成果を上げる。
D初対面の人ともすぐに打ち解け、誰とでも楽しくふるまえる。
E周囲の影響を受けすぎてしまい、自分の感覚より優先してしまう。
F周囲の要求や期待に過剰に反応してしまう。
G物事を表面的とらえがちで深く考察しないために失敗する。

このように、どちらのタイプにも長所と短所はありますが、どちらのタイプがいい、悪いというものではありません。また、内向型の人は、「おとなしくて暗い」、外向型の人は、「明るくて活発」というわけでもありません。

また、誰とでも仲良く、友達が多いのいいとか、社交的で、コミュニケーション上手の人が人間性も優れているとかではありません。人には、他人にオープンになりやすいタイプとそうでないタイプが存在しており、そうでない人を「人としての能力が劣っている」と決め付けることもできません。

大切なのは、それぞれの個性を大切にして、無理なく、よりその人らしく生きていくことなのです。


posted by 松田英貴 at 12:01| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション
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