2011年12月20日

橋本市長とボディガード


橋下徹市長(42)は19日午前、“改革の本丸”と位置づける大阪市役所に初登庁した。そこで、気になるのがボディガード(身辺警護)が着いているかどうかだが・・・

知事であれば、警察のSPが着いていたと思われるが市長となると、警察のSPは着かない。

しかし、今の橋本氏の状況から考えると、ボディガード(身辺警護)を着けないわけにはいけない。従って、民間の警備会社に依頼するしかない。そこで問題となるのが、ボディガード(身辺警護)の実力である。

テレビにもボディガード(身辺警護)らしい人達が映っていた。なぜ、「らしい」と表現するかというと、どう見ても経験のあるプロの動きではないからである。

まず、気になったのが、橋本氏とボディカードの距離である。その距離はマニュアル通りの距離だと感じた。その距離は、具体的に「○○m」と決めることはできない。なぜなら、警護対象者とボディガードの距離は、すべて「危機評価」に基づいた距離となる。

周囲に何の脅威もないようであれば、ボディガードは警護対象者のプライバシーを守るために距離を開けることもある。逆に、周囲にすぐにでも起こりそうな脅威があるようであれば、いつでもボディカバー、現場回避できるようにポジショニングする。

ボディガードの能力で守れることのできる距離とは、そのボディガードの訓練度、経験、状況観察力、状況分析力、行動計画力、行動実力で変化する。つまり、優秀なボディガードほど。警護対象者との距離を広くあけることができる。

逆に、経験が浅く、状況観察等の能力に欠けるボディガードほど、警護対象者のすぐそばで警護したがる。これは、何かあった時に警護対象者を守る自信がないためである。

しかし、ボディガードの能力で守ることのできる距離とは、ボディガード個々の能力によるものだけではない。警護対象者は常に動き回るので、周囲の環境や状況は変化し、危険度、脅威も刻一刻と変化する。ボディガードの能力に加え、変化する環境に対し臨機応変に対応して、その距離を調整できなくてはならない。

何が言いたいかというと、映像から判断すると、ボディガード一人一人の行動が周囲の環境や状況に臨機応変な対応ができていないと思われる。

また、映像には多くのボディガードの姿が映っていたが、狭い空間しかない建物の中に入るには、ボディガードの人数が多すぎである。多分、建物の中には、ボディガード以外のセキュリティ要員の配置はされていないように思われる。

もし、配置しているのであれば、映像に見る人ボディガードの人数は必要はない。直近に着いているボディガードチームが到着する前に、現地の安全確保を行う先発隊が待機していれば、あれほど多くのボディーガードが建物の中に入る必要はなくなる。

大きな警備体制を作る場合、「プロテクティブ・ゾーン」よと呼ばれる安全なゾーンを二重、三重と作る必要がある。つまり、ボディガードが作り出す、警護対象者周辺のだけの小さなセフティ・ゾーンだけではなく、もっと空間を取り、安全なエリアを増やさなければならない。

もう一つ、言わせて頂くと、ボディガード一人一人が自分の「オブザベーション・エリア」を理解できていない。「オブザベーション・エリア」とは、どの範囲を誰が責任をもって監視するか、ということである。ボディガードが何人いたとしても、すべてが同じ方向を向いていては、監視エリアに見ていない部分(死角)ができてしまい、セフティ・ゾーンにセキュリティの穴が空いてしまう。

今回、ボディガードにあたった人達の行動から伺えることは、各ボディガードが、お互いのポジションや視線、視野を意識し合い、常に死角のないよう、お互いに意識し合うことはなかった。これは、同レベルの訓練を受け、多くの経験を積んでいる仲間でないと安心して自分の見ていない場所を任せられないはずであるから、チームとしての経験が少ないのではないかと察する。

また、安全が確保されている場所にも関わらず、(廊下)多くのボディガードを引き連れることは、問題が起きた時には混乱を招く必要もある。(経験を積んでいれば別だが)単なる「烏合の衆」になる。やはり、ここでも臨機応変さに欠ける。

このことを意識していなければ、ボディガードが何人いたとしても一人でやっていると同じである。また、そのような行動は、チームや警護対象者の危険度を増大させることに繋がる。

最後に一言、今回の状況は、橋本氏の市長としての初登庁であり、「晴れ姿」をお披露目する場所でもある。橋本氏が一番目立たなければいけない状況でもあった。しかし、ひと際、目立ったのは多くのボディガードの姿である。いくら、「ハイ・プロファイル」な警備体制が必要だったとはいえ、時と場所を考える必要があったと思われる。

ボディガードの仕事は、警護対象者の命だけを守っていればいいわけではない。対象者の社会的地位や名誉も守れてはじめて仕事が完結する。それらを含めて考えると、決してプロとしてのボディガードの行動ではなかった断言できる。

しかし、これが日本の警備会社の実力の現状である。

このような、無計画と思われる警備では、これから迫りくるである危機に対して対応ができないと思われる。映像だけ見ていても、警備の甘さやボディガードのレベルの低さを垣間見ることができる。

プロが見れば、(セキュリティのプロやテロリスト)一目瞭然、いつ、どのような場所で奇襲をかければ良いか、どのボディガードがセキュリティの穴をあけやすかは理解できてしまう。一流のテロリストが狙いを定めるターゲットは、警護対象者だけではなく、その周りで目障りなボディガードである場合も多い。

なぜなら、目障りなボディガードをさえ始末してしまえば、あとはゆっくりと始末できるからである。

これから、橋本市長がやろうとしていることは本人も口にする「改革」であります。改革には危険がつき物です。改革を目指した人達の末路は歴史が物語っています。

だからこそ、橋本市長に対するセキュリティは最高レベルにする必要があります。今のセキュリティレベルではリスクが大きすぎますよ!

橋本市長!

自分を守ることができなければ、市民などを守ることは到底できませんよ!

まずは身の回りの安全を完璧にしてから、改革に取り組もうではありませんか!!!


posted by 松田英貴 at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディ・ガード
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