2011年12月14日

ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その9


ボディ・ガードもサービス業も同じですが、共通して言えることは「相手の立場になって物事を考えることができるかどうか」である。ボディ・ガードの場合、クライアントに対してだけではなく、「襲撃者、チーム・メイト、周囲の人達など、自分に関わる全ての人達に対して言えます。

自分やチームのとっている行動などを、客観的見る習慣を身につけ、常に多角的評価を繰り返し改善していくことが必要です。自分がクライアント(客)だったらどう感じるか、何を求めるか、自分がチーム・メイト(同僚)だったらどのような反応をするかなど、相手の立場になって物事を考え行動することはボディ・ガードにとって必要不可欠な行為なのです。

誰もがそうですが、慣れないうちは「視覚」にとらわれた判断をしてしまい、特に緊張すると視点が一点に集中してしまい、起きている現象そのものに注目し過ちを犯しやすくなります。見るという行為は(視覚を用いた判断)あくまでも「何かを見る」ことに限定されます。

そのため、「見る対象」と「見られる対象」の二分化が起こり、こちらの認識と脅威(相手)とのあいだにズレが生じます。見た映像を自らの枠組みで考えることはせず、現状を瞬時に把握し適切な対応する必要があります。そのためには多角的な感性が求められます。

感性は、頭で考えるのではなく、心で感じ取っていくことが大切です。理知的な感性、心配りの感性、気配りの感性、思いやりの感性などです。物事を考えるとき、多くの人は理論的思考を中心に「目標」を描き、それに向かって努力しますが感性を用いることにより自分の進むべき道を心で感じ取っていきます。

多角的な感性としては「触覚」があげられます。視覚のように二分化が行われることなくがありません。「視覚」は何を見るかに限定されますが「触覚」は「どのように感じるか」という感性に変化します。

この感性を高めるには、視覚で見たことを判断するという今までの思考サイクルを根底から覆すことが求められます。例えば、陶芸品や絵画などの美術品も、ただ見るだけではなく、目を閉じ視覚を遮断し指先で触れ感じてみることが必要です。

また、「聴覚」という感性も大切です。ポイントは「何を聴くか」ではなく「どんな音を聴くか」「どのように聴くか」です。例えば、音楽を聴くときにも、ただ聴くだけではなく、空気を伝わってくる音を肌で触れて感じてみます。

目を閉じ、自分を中心に意識を前後左右、90度ずつに仕切り、前方、右、左、後方の順番で別々に聴きます。次に、前方と右、背後と左といったように区域を組み合わせ聴きます。

このように、感性をはトレーニングによって磨かれます。本物の美術品や本物の音楽、本物の料理、日本文化や外国の文化に触れ洗練された雰囲気を感じることによりこれらの感性が磨かれます。そして、感性を磨くことにより、お客様の「特別な気持ち」がわかるようになり、こちらがするべきことがわかってきます。


posted by 松田英貴 at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディ・ガード
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