2011年12月14日

ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その2


私は、ボディ・ガードとは「究極のサービス業」と思っています。

ボディ・ガード本来の仕事は危機が起きた時にクライアントを守ることではなく、いかに未然にクライアントを危険から遠ざけるかであります。ゆえに、この仕事がまっとうされている限り、クライアントに危険が及ぶ可能性は低くい。しかし、この状況を作り出すための努力をクライアントは知ることはありません。

そのため、ボディ・ガードが優秀であればある程、クライアントには危機が降りかかることはなく、能力をアピールする場面もありません。よって、クライアントもそのことを理解することが無いため、危機が無くなったと勘違いをして、ボディー・ガードを外す場合があります。しかし、決してそのようなことは無いため、外した直後に危機が及ぶことも多々あります。

ボディ・ガードは常にクライアントの側にいることが多く、仕事中、移動中、就寝中と、時には24時間一緒にいることも珍しくないため、少なからず、クライアントにとってはボディ・ガードの存在がストレスとなってきます

家族でも無い恋人でもない人間と家族と長時間過ごすわけですから、当然だと言えば当然でしょう。

当然ながら、ボディ・ガードはセキュリティのプロフェッショナルです。しかし、プロフェッショナルという思いだけで警護を行っても、それな単なるエゴにしか過ぎなく、クライアントもそれには満足を見出すことはありません。なぜなら、警護対象者は「人」であり、そこには、「サービス業」としての仕事が存在するからです。

ボディ・ガードに求めらるスキルとは、「セキュリティのプロとしてスキル」と「人間性とサービス精神」の両方がバランスよく備わった人間こそが優秀なボディ・ガードと言えます。

私流に言えば、「時には紳士であり、時には屈強な兵士」こそがボディ・ガードに求められる本当の資質なのです。

そして、後者にあたる人間性とサービス精神こそが「気配りと心配り」です。「気配り」により、クライアントは「満足」し、「心配り」によりクライアントは「感動」します。それが、クライアントに感謝され、その感謝がボディ・ガードの喜びとなり原動力になります。

そして、さらなる「心配り」ができるようになれば、クライアントの心情を考慮しつつ、予測される危機に対して万全の対処が可能となります。よって、ボディ・ガードに必要となる更なる資質は、「心配り」が自然とできる人間です。これが、ボディ・ガードが「究極のサービス業」である由縁です。


posted by 松田英貴 at 13:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディ・ガード
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