2011年12月14日

ボディ・ガードで学んだ「ホスピタリティ」その1


今から数十年前に、この世界(ボディ・ガード)に入り最初に学んだことが、「気配り」と「心配り」でした。それを教えてくれたのが、今では世界的に有名な俳優でもあるKWさんの付き人であり、後には役者でも活躍された方でした。(仮にUさんとしておきます。)

Uさんはとても口数が少ないかたで、指導方法は、「見て学べ」です。よって、口うるさくでは教えてもらった記憶はほとんどありません。キャバクラやスナックにもよく連れて行ってくれましが、そこでも大変勉強になりました。Uさんはお酒を全く飲みません。しかし、初めて行ったお店では必ずといっていいほど、女性を「お持ち帰り」していました。

その振る舞いを見ていれば納得いくことばかりです。言葉は限りなく少なめですが、その繊細は気配りはほとんどの女性を虜にするものでした。それらの気配りがボディ・ガードの振る舞いに関係あることばかりでした。私もその振る舞い方を見よう見真似でやるのですが、なかなか即日お持ち帰りすることはできませんでした。

よって、遊ぶのにも真剣そのものでした。遊びのあとにも怒られることもありますから、気を引き締めて遊ぶことが常でした。しかし、いつも限って怒られるのが「気配り」と「心配り」のことについてでした。しかし、今となっては、その時の経験の全てが私のボディ・ガードとしての基本になっているいっても過言ではありません。

今でこそ、ホテルや飲食店でもその言葉は当たり前のように使われていますが、Uさんは、どのような時も「気配り」と「心配り」を忘れることはなく常に徹底していました。

しかし、頭で理解できも、言動や行動が追いつかないのが本音です。今でこそ理解できていますが、その頃は「気配りと心配り」の違いなんて理解できるわけがありません。しかし、そんな状況が1年ほど過ぎたころ、遊びにも余裕ができ、なんとなくではありますが、その言葉を理解できるようになりました。

気配りとは、社交辞令と言われるビジネス上のマナーであり、心配りとは、読んで字の如く「心配」であり、相手のことを心配することです。現実には、あかの他人を心配する気持ちはなかなか沸いてこないものですが、心の余裕と包容力が出てくると自然にできるようになります。しかし、心配りには大変なエネルギーを使うことも知りました。

心配りを辞書で引くと「相手の心情を十分に考慮したり、予測される事態に対して万全の対処をすること」とあります。これは、まさにそれがボディ・ガードの仕事そのものであり、絶対的な基本でもあります。私は1年間、その基本をUさんに徹底的に教え込まれたのです。


posted by 松田英貴 at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ボディ・ガード
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