2011年11月13日

TPP締結による遺伝子組み換え商品の蔓延


予想通り、野田首相のTPP交渉参加方針の表明に、オバマ大統領は歓迎の意向を示したが、日本の貿易障壁の撤廃や非関税障壁の撤廃を求めてきた。

日本側は、オバマ大統領へのお土産としてクッキーを持参してきたらしいが・・・

昨年、枯葉剤でベトナム戦争に貢献し、遺伝子組み換え作物市場で占有率9割に達する、米国のモンサント社と住友化学は長期協力関係を結んだ。(住友化学で会長を務める日本経団連の米倉弘昌)

※ この会社は、名前に「化学」とついているように、化学薬品、農薬、殺虫剤などをつくっている。そして、アフリカの貧しい地域のマラリヤ予防に最適、などと称して、殺虫剤を繊維に練りこんだ蚊帳を開発し、日本政府のODA(政府開発援助)予算を獲得して、それを大量生産し、配布している

この時点で、なぜ、経団連がTPPを推進しているのはおわかりだろう・・・ここでTPPが締結されなければ、意味をなさないわけである。

TPP非関税障壁撤廃により、遺伝子組み換え表示をしなくても良いことになり、遺伝子組み換え商品がスーパーに次々と並ぶ。すると、日本も負けじに遺伝子組み換えの作物が栽培される。

※ 遺伝子組換え作物を売りたいアメリカの企業にとっては、この日本の表示制度は紛れもなく「非関税障壁」である。(表示があれば、遺伝子組み換え商品は誰も買わない。アメリカには表示義務は無い。)

しかし、遺伝子組み換え作物は日本にはたくさん輸入されている。(とうもろこし、大豆、なたね、綿実)である。この4種類は全て食用油の原料になる。

当然ながら、遺伝子組み換え商品として表示しなくてはならないのだが、「組換えられたDNAや、それによって生成するタンパク質が製品に含まれない場合は、表示しなくてもよい」という決まりがある。油には組換えDNAが残らない。よって、原料のとうもろこしや大豆、なたね、あるいは綿実が遺伝子組換えのものであっても、油の原材料欄にそのことを表示しなくても問題がない。

みんなが食べているサラダ油(大豆油とコーン油の混合である場合が多い)、コーン油、キャノーラ油(=なたね油)、綿実油などは、ほとんどが遺伝子組換え原料のものであると考えた方がいい。揚げ物に使われている油や、マヨネーズ、マーガリン、ショートニング(植物油を化学的に変化させて固体にしたもの。クッキーやパンなどによく入っている)なども、ほとんど遺伝子組換え原料の油だと考えていいだろう。

しかし、そんなこと知らない私たちは、遺伝子組換え原料の油を平気で買って揚げものや炒めものに使っている。あるいは遺伝子組換え原料の油が使われた揚げものやパンやお菓子を平気で買って食べているのである。

当然ながら、モンサントは日本で活動するにあたり、自分が開発した組換え遺伝子を「知的財産」だとして「特許権」を主張するはずである。それにより、多くの苗種会社はモンサントに買収され、農家は従来の苗種が手に入らなくなる。

モンサントの苗種は高価な物となり、農家の人は高価な種を買うために借金を負うことになる。借金をして苗種を買い、収穫でその借金を返す。そのため、農家の人は苦しむが、モンサントや住友化学、その関係子会社は必然と儲かる仕組みになる。

1998年、イギリスのローウェット研究所のパズタイ博士は、ネズミに遺伝子組換えじゃがいもを食べさせる実験を行った。

その実験結果によると、ネズミには、免疫力の低下や内臓の障害(膵臓の重量低下、内臓細胞の増殖、肝臓の重量低下、胃の粘膜が厚くなる)がはっきりと認められた。

博士は早速テレビ会見でこのことを発表した。

「遺伝子組換え研究に携わる科学者として、イギリス国民をモルモット代わりに使うのはきわめて不当だといわざるを得ません」とまで言ったんだ。

なぜなら、その2年前から遺伝子組換え作物は既に市場に出回っていた。

世界中のテレビ局から研究所に問い合わせが殺到した。ところが、研究所では博士のコンピュータにロックをかけ、データを没収、2日後には博士はクビにされてしまった。

この「パズタイ事件」は遺伝子組換えの闇を象徴する有名な事件である。

遺伝子組換え作物が安全でない、とされ、売れなくなったときに困るのは誰か・・・それは遺伝子組換え種子のトップ企業、モンサント社である。

「遺伝子組換え作物は安全性に疑問がある」と発表する学者がいると、モンサント社はかたっぱしから裏から手を回して失脚させる。その手口によって、世界中で何人もの良心的な学者が失脚させられているらしい。


posted by 松田英貴 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | TPP
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