2011年06月04日

非常用炉心冷却装置は取り外されていた・・・


政治団体「日本維新の会」を設立した民主党の原口一博・衆議院議員が2日、福島原発事故に関する記者会見を行った。主催は自由報道協会。原口氏は福島原発について、8年前の自民党政権の時代に、福島第一原発の安全冷却システムが外されていたという衝撃の事実を発表した。

【なぜ「最後の砦」を取ったのか】
原口一博氏(以下、原口):これまで当局の発表は「どんなことがあっても原発は安全です」というものでした。原発の冷却システムを作ってきた、佐賀大学元学長の上原先生が指摘しているように、蒸発系の冷却システムがあれば、電源喪失しても蒸気が出ている限り循環するので安全だったんです。

なのに、事故が起きている。おかしい、作ったはずの冷却システムはどこにいったんだ!?と、なった。そこで4月3日、私が東電に直接行って、「冷却系の蒸気系のシステムがどこにあるか?」と聞くと、担当者は「ないんです」と言うんです。ないわけない。作ったんだから。という押し問答の末、原子力安全委員会の議事録を読むと、平成15年の自民党政権の時代に、ECCS(非常用炉心冷却装置)の中の冷却系の蒸発システムが取り外されていたんです。

なぜ、そんなことをしたんでしょうか。「ベントするから大丈夫」というんです。皆さんご存知のように、ベントは放射能を原子炉から出すことですが、「放射能を出すから、安全冷却システムがいらないんだ」という理屈だったようです。これは全く理解できません。安全装置を取り外さなかったら、このような大災害は起きなかったのではないでしょうか。

少なくとも福島第一原発の冷却システムは全て取り外していることが分かりました。なぜ原子力安全委員会は「最後の砦」を取ったのか、他の原発はどうなっているのかを今、調査しているところです。

●非常用炉心冷却装置(ECCS)
原子炉内の冷却水が減少したり、配管が破れて急速に冷却水が流失したときなどに、緊急に炉心を冷却するために設けられている装置を非常用炉心冷却装置(ECCS:Emergency Core Cooling System)といい、工学的安全施設のひとつである。

原子炉の中へ大量の水を送り込んだり、直接燃料棒に水をかけて冷やしたりして、燃料棒の崩壊熱による破損を防止する。

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posted by 松田英貴 at 18:14| Comment(0) | 事故
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