2011年05月28日

山本 太郎


【 基本知識 】
・・・放射能、放射線、放射性物質の違い・・・
放射線は物質を透過する力を持った光線に似たもので、アルファ(α)線、ベータ(β)線、ガンマ(γ)線、中性子線などがあります。放射線は種類によって物を通り抜ける力が違いますが、それぞれ異なる物質で遮ることができます。

放射線を出す能力を「放射能」といい、この能力をもった物質のことを「放射性物質」といいます。このことを懐中電灯に例えると、光が放射線、懐中電灯が放射性物質、光を出す能力が放射能にあたります。

・・・受けた放射線の量によって、身体への影響は異なります・・・
例えば、適度な日光浴は身体に影響を及ぼしませんが、日光を浴び過ぎると皮膚が影響を受けるように、放射線は受けた量によって、身体への影響は異なります。放射線を受けることによって人体が受けた影響は「シーベルト」という単位で表されます。(1シーベルト=1,000ミリシーベルト)。

原発の大事故が起こると、大量の放射性物質が微粒子になって大気中に流れ出す。これがいわゆる「放射能雲」である。「放射能雲」は、放射性物質の一部を降下させながら風下へ流れていきます。 通過中の「放射能雲」中の放射性物質、地面や建物に降下した放射性物質、服や皮膚に付着した放射性物質から放射線が放出されます。

もし放射性物質の微粒子を吸いこんだり、汚染された水や食物をとおして体内に取りこまれると、それらの放射性物質は、体内から放射線を浴びせつづける。これを“内部被ばく”といいます。

【 天然の放射性核種 】
私たちは、つねに地面や大気中や体内にある天然放射性核種からの放射線と、宇宙からの放射線を浴びている。これらを“自然放射線”と言う。地球の岩石にはウラン・トリウム・カリウム40などの天然放射性核種が微量に含まれる。これらは、もともと超新星の爆発などによって造られ、宇宙空間をただよい、46憶年前の地球誕生時に地球の一部になった。半減期が地球の年令に近いため、現在も多量に残っている。

宇宙空間には宇宙線という星の爆発や太陽の活動により生じた放射線が満ちている。また、宇宙線が地球大気上層で空気中の窒素原子と衝突して炭素14が生じる。

【 原発の大事故で放出されるおもな人工放射性核種 】
人工放射性核種には、放射性クリプトン、放射性キセノン 、ヨウ素131 、セシウム137があり、半減期が短い。人工放射性核種のため、生物にとっては初体験である。

【 放射線の害 】
放射線には、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などがある。放射性物質の種類(核種)ごとに、放出される放射線の種類や強さがちがう。放射線が近くを通過すると、原子や分子はイオン化され、生体組織や遺伝子を傷つけたり、活性酸素(酸素分子から電子が1個失われたもの)が生じて生命活動をさまたげる。特に、中性子線は人体によく吸収され大きな影響を与える。

どの放射線にも共通しているのは、生き物に当たると、その細胞を傷つけることである。細胞中のDNA遺伝子が放射線で傷つけられると、細胞の死や突然変異が起こります。しかし細胞死に至らない程度の傷ついた場合には修復作用もありますが、修復の段階で完璧には修復されないままRNA遺伝子として子どもに引き継がれます。

体細胞の死は造血障害や臓器出血、循環不良、中枢神経障害、放射線火傷などを引き起こし、死に至る場合もあります。生殖細胞の死は、不妊を招き、晩発影響(数年あるいは数十年たって現われる影響)としては白内障があります。

これらは「非確定的影響」や「確定的影響」と呼ばれ、一定の量を超えて被曝すれば確定的に症状が出るものです。その量を「しきい値」と呼ばれ、被曝量が多いほど症状が重くなります。

体細胞の突然変異は各種ガンなどさまざまな病気を誘発させ、生殖細胞の突然変異は子どもに受け継がれ、やはりガンなどの病気を誘発させる要因となります。これらは、被曝量に比例して発病の確立が高くなり「しきい値」は無しとされ、被曝量が少なくても、発病の確立が減るだけでゼロにはなりません。

【 内部被曝と外部被曝 】
外部被曝は、体の外から放射線を浴びることであり、内部被曝は、汚染して食物を食べたり、放射物質を含んだ空気を肺に吸い込み、体内で被曝することです。内部被曝の場合、放射線が至近距離から直接体を攻撃するので、放射能の量がわずかであっても大きな被曝量となります。

大気中の放射能物質は距離の2乗により比例して濃度は薄くなるが、逆に距離が短くなれば、同じく2乗に比例するわけで濃度は濃くなるのです。しかし、放射能物質は体内に入るとミクロの数値になりますので、例えば、1m先の1mmの放射能物質が体内に入り内部被曝したとしたら・・・

1000mm×1ミクロン(1/1000)=1,000,000,000,000・・・こんな凄い数値になります。

【 吸収線量 】
グレイ(Gy)
放射線を浴びた物質が、放射線から受け取ったエネルギーの量で、放射線の量を表す。物質1キログラムが1ジュールのエネルギーを受け取る線量を1グレイ(Gy)とする。エネルギーを受け取る物質が空気のときは、“空気吸収線量”という。

【 線量当量 】
シーベルト(Sv)
放射線を浴びる人体へのダメージの程度で、放射線の量を表す。
放射線の種類が異なれば人体への影響は異る。アルファ線では吸収線量を20倍、ベータ線とガンマ線では吸収線量を1倍する。
アルファ線では、1グレイ=20シーベルト、ベータ線とガンマ線では、1グレイ=1シーベルト。

【 年間被ばく「許容]限度 】
原子炉等規制法と放射線障害防止法では、一般の人の年間(総)被曝許容限度は“自然放射線による被ばくに加えて1年間に1ミリシーベルト(mSv)”と決めている。



山本太郎さんのように勇気をもって真実を伝えて頂きたい!


posted by 松田英貴 at 20:17| Comment(0) | 事故
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