2011年05月16日

原爆と原発の違い


1号機メルトダウン、2、3号機もメルトダウンの可能性…東電認める

読売新聞 5月14日(土)22時34分配信
東京電力は14日の記者会見で、2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」と説明し、核燃料全体の溶融(メルトダウン)の可能性を初めて認めた。

広島、長崎、第5福竜丸事件、福島原発・・・日本は4度目となる被爆(被曝)を受けたことになる・・・4度目においては・・・皮肉だが、東電の自らの手で核爆弾のスイッチを押してしまった・・・そして、日本国中に「死の灰」を降らせた・・・

この罪は何を持っても償うことなど出来やしない・・・多くの国民の人生を奪ってしまった・・・自らの立場を守るために多くの国民を犠牲にした・・・

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原発も原爆も、ともに燃料はウランまたはプルトニウムです・・・一瞬のうちに核分裂をさせるのが原爆で、ゆっくり燃やすのが原発です・・・

原爆では、1キログラムのウラン235が一秒の何百分の一程度のうちに核分裂するのに対し、原発では10時間ほどの時間をかけて核分裂をします・・・よって、原発の技術があれば原爆をつくれるということには間違いありません・・・

ウラン濃縮工場では、同じ工場で原発用の低濃縮ウランばかりでなく、原爆用の高濃縮ウランを作ることが可能です・・・原発の燃料用には、核分裂しやすい「燃えるウラン:ウラン235」の割合を、天然ウランの0.7%から3〜5%へと高めます・・・この濃縮の作業をなんべんも繰り返すことで、90%以上の原爆用高濃縮ウランが作られます・・・

濃縮ウランが作られたあとには、ごみとして「劣化ウラン」が残ります・・・このウランはとても重いので、劣化ウランから作られる「劣化ウラン弾」は貫通力を大きくできます・・・劣化ウラン弾が衝撃を受けると原子炉のように燃え上がり、弾頭の大部分は細かな放射性酸化物に変化。この放射性酸化物質が空中に舞うことになり、吸入すれば、ウランの化学毒性と放射能としての毒性によって健康被害が現われ、また、弾頭の一部は燃え残り、劣化ウランとしてその土壌を汚染し続ける・・・

原始炉の中では、「燃えるウラン」が燃えて死の灰に変わるとともに、核分裂しにくい「燃えないウラン(ウラン238)」の一部がプルトニウムに変わります・・・プルトニウムのうち60〜70%は、プルトニウム239、プルトニウム241という「燃えるプルトニウム」です・・・つまり、燃料として使える物であり、もちろん核兵器にも使えます・・・

原始炉で燃やしたあとの燃料から、プルトニウムを取り出す再処理施設があれば原爆用のプルトニウムはたやすく手に入るのです・・・再処理施設:茨城県東海村と青森県六ヶ所村

高濃縮ウランを使った原爆が広島に落とされたタイプであり、プルトニウムを利用した原爆が長崎に落とされたタイプです・・・

日本は、今のところ核兵器は持っていませんが、もとうと思えばすぐにもてる能力があります・・・青森県の六ヶ所村にあるウラン濃縮工場では、一年間に原発数基分の低濃縮ウランしか作られませんが、原爆用の高濃縮ウランであれば数百発分を楽に作れます・・・

日本で運転中の原発は、5,000キロワット近い規模となりました・・・これらの原発が一年間に生み出すプルトニウムは、約10トン、1,200発以上の原爆を作れる量となります・・・もし、六ヶ所村で建設中の再処理工場が稼動し始めると、一年間に取り出せるプルトニウムの量は原爆数百発分に相当します・・・

原発で生まれたプルトニウムは、原爆用としては、純度が低いものですが、この純度を高めて原爆用にすることもできますし、そのままでも原爆は作れます・・・なお、高速増殖炉の使用済み燃料から取り出したプルトニウムなら、高純度で文句なしに原爆用に使えます・・・高速増殖炉:福井県敦賀市にある「もんじゅ」

これを考えると、確かに核兵器という「兵器」は持っていないが、「核」は持っていると判断される・・・過去にも、「核武装論」においては、政治家を含め、多くの人達の間で物議をかもし出しました・・・核を持つべきなのか持たないべきなのかはわかりませんが、原発を持っていること自体「潜在的保有」に近い部分があります・・・

しかし、考えて頂きたいことは、原発を持とうが、核を持とうが・・・最終的には国民がそのつけを払うことになる・・・それだけのことです・・・


posted by 松田英貴 at 11:01| Comment(0) | 事故
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